• 本

水のない川暗渠でたどる東京案内

出版社名 山川出版社
出版年月 2022年8月
ISBNコード 978-4-634-15218-2
4-634-15218-5
税込価格 2,200円
頁数・縦 207P 21cm

商品内容

要旨

“江戸から東京”“戦前から戦後”“高度経済成長期”―東京のまちの変遷を、かつて流れていた川や水路の痕跡(=暗渠)からたどると現在とは全く違う東京の姿が見えてくる。暗渠地図、古地図、写真などの豊富なビジュアル満載で、“土地の記憶と景観”がよみがえる。

目次

暗渠スケープと景観・空間・時間
1部 江戸・東京の行楽地・繁華街と暗渠(江戸期から戦後のまちの記憶を刻む川―水窪川
渋谷のまちの発展と川―宇田川・神泉谷・三田用水神山口分水
江戸から昭和の行楽地を彩った川―羅漢寺川)
2部 震災復興期の市街地拡張と暗渠(街道から鉄道へ―まちの軸の切り替わりがもたらした人工河川―松庵川(大宮下水溝)
川と接続された用水網―品川用水
丘を越え、水を運ぶ―石神井中用水(根村用水・稲付川) ほか)
3部 郊外の記憶と暗渠(ひと昔前の郊外の記憶―北沢川・北沢分水
戦後まで続いた水確保の駆け引き―入間川・深大寺用水・仙川用水
新田開発と玉川上水の分水―大沼田用水 ほか)

出版社・メーカーコメント

暗渠(川跡)を通じて、往時の東京の町の姿(江戸時代からの変化、戦前・戦後の変化、高度経済成長期での変化など)を見直す。著者作成の暗渠地図、町の変化の様子がわかる古地図、そして暗渠周辺の様子がわかる写真などの豊富なビジュアルと、そのエリアに伝わる伝承やそのエリアで生まれたカルチャーなどを紹介することで、その町の変化と性格がわかる 1 冊。

著者紹介

本田 創 (ホンダ ソウ)  
1972年東京都新宿区生まれ。東京大学文学部卒業。小学生のころにもらった東京の古い区分地図で、川や暗渠の探索に目覚める。あらかじめ失われていた東京の原風景の記憶を求め、都内の暗渠や用水路跡、湧水などを探索。1997年より、その成果をウェブサイトにて公開。雑誌「東京人」や「文春オンライン」などのWEBメディアでの執筆、NHK文化センター、毎日文化センターなどでの野外講座の講師も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)