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大正女官、宮中語り

出版社名 創元社
出版年月 2022年9月
ISBNコード 978-4-422-20167-2
4-422-20167-0
税込価格 1,980円
頁数・縦 183P 19cm

商品内容

要旨

皇室の内側はどんな世界なのか。「お茶目さん」の大正天皇、貞明皇后との日常、過酷な仕事・人間関係、大臣へのいたずら、生理事情…。最側近として尽くした約二十年を御所ことばで語る。

目次

第1章 宮中出仕へ(近所に住む元大正女官
明治天皇に見込まれて)
第2章 女官になる(椿局の名乗り
女官達の日常写真
明治さま(明治天皇)のこと
女官のことば使い
女官周辺の人々
宮中からの外出
お清ちょうず(手洗)のこと
お毒見役として)
第3章 大正天皇との日々(天皇の御食事
孝明天皇毒殺説
おつむさん
大正天皇はお茶目さん
昭憲皇太后さま
皇太子の頃
下され物
御寝所
皇后さまとの日々
貞明皇后の夢
大正天皇の御一日
神嘗祭・新嘗祭
侍立・供奉
女官の生活
関東大震災
ご転地
御異例さん(御病気)
葉山へ
御崩御から諒闇まで)
第4章 宮中を下がって(和歌の回想
御所ことば覚書
大正天皇さまのこと)

出版社・メーカーコメント

「聞いてくれればどんなことでも話しますよ」。 伝説の絶版本・『椿の局の記』が歴史学者・河西秀哉による脚注・解説付きで待望の復刊。大正天皇・貞明皇后の最側近として仕えた高等女官・坂東登女子の回想録。 女官の過酷な仕事、恋愛、生理事情、「お茶目さん」だった大正天皇の一日やその素顔とは。 お金の使い方がわからず三越へのお使いで戸惑ったこと、大正天皇・皇后と雪だるまを作ったこと、宮内大臣に水をかけていたずらをしたことなど。髪をかちこちにして、袴を蹴って歩いた日々の思い出を、言語学者の山口幸洋がまとめる。 「おテーフル(テーブル)」や「ならしゃる」など独特な御所言葉集とそのアクセントも考察。

著者紹介

山口 幸洋 (ヤマグチ コウヨウ)  
1936年静岡県生まれ。家業に従事する傍ら、60年間にわたり静岡を中心に日本全国の方言を研究する。1985年、「新居町の方言体系」(『新居町史』第3巻所収)で第4回新村出賞受賞。静岡大学教授。2014年逝去
河西 秀哉 (カワニシ ヒデヤ)  
名古屋大学大学院人文学研究科准教授。1977年名古屋市生まれ。名古屋大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(歴史学)。京都大学大学文書館助教、神戸女学院大学文学部准教授などを経る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)