• 本

超訳芭蕉百句

ちくま新書 1681

出版社名 筑摩書房
出版年月 2022年9月
ISBNコード 978-4-480-07481-2
4-480-07481-3
税込価格 1,034円
頁数・縦 318P 18cm

商品内容

要旨

いまや日本の誰もが知っていて、神格化すらされている俳聖松尾芭蕉。だが、その実像を我々は本当に知っているのだろうか。『悪党芭蕉』『芭蕉という修羅』などの一連の芭蕉評論で、これまでに知られてこなかった芭蕉の姿を描き出した著者が、代表句百句を選りすぐり、タブーとされてきた衆道の側面や隠密としての行動を明らかにしつつ、虚実が分かちがたく絡み合う芭蕉の俳句ならではの魅力を探る。著者一流の独特な視点と軽妙な文体による「超訳」によって松尾芭蕉の実像に迫る。

目次

第1章 伊賀の少年は江戸をめざす―春やこし年や行けん小晦日(宗房)
第2章 深川へ隠棲した本当の理由―夜ル竊ニ虫は月下の栗を穿ッ(桃青)
第3章 古池とは何か―古池や蛙飛こむ水の音(芭蕉)
第4章 『笈の小文』は禁断の旅である―冬の日や馬上に氷る影法師(芭蕉)
第5章 『ほそ道』紀行を決意する―蛙のからに身を入るる声(芭蕉)
第6章 「あやめふく日」仙台に入る―あやめ草足に結ん草鞋の緒(芭蕉)
第7章 幻視する内面の宇宙―荒海や佐渡によこたふ天河(芭蕉)
第8章 こころざしは高くやさしい言葉で―初しぐれ猿も小蓑をほしげ也(芭蕉)

出版社・メーカーコメント

百の代表句を選りすぐり、著者一流の独特な視点と軽妙な文体による「超訳」で芭蕉の知られざる実像に迫り、虚実が分かちがたく絡み合う芭蕉の俳句の魅力を探る。

著者紹介

嵐山 光三郎 (アラシヤマ コウザブロウ)  
1942年静岡県生まれ。『素人庖丁記』により講談社エッセイ賞受賞。『芭蕉の誘惑』(のちに『芭蕉紀行』に改題)によりJTB紀行文学大賞受賞。新たな芭蕉像を描いた『悪党芭蕉』で泉鏡花文学賞、読売文学賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)