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トロツキーと戦前の日本 ミカドの国の預言者

出版社名 社会評論社
出版年月 2022年9月
ISBNコード 978-4-7845-1894-4
4-7845-1894-0
税込価格 2,970円
頁数・縦 311P 21cm

商品内容

目次

第1章 戦前日本におけるトロツキーとマルクス主義
第2章 トロツキーの日本論―日露戦争から「田中メモ」まで
第3章 トロツキーと会った日本人たち―ニューヨーク時代から日本亡命計画まで
第4章 日本人はモスクワ裁判をどう見たか
第5章 『現代新聞批判』における延島英一のモスクワ裁判批判
第6章 戦前日本におけるマルクス主義翻訳文献の歴史―その発展と衰退
付録

出版社・メーカーコメント

知られざる戦前日本のトロツキー 「トロツキーの思想はさまざまな形で日本の知識人に影響を与えたし、あるいはトロツキーの動向は途絶えることなく日本の知識人やジャーナリストの関心の対象であった。 とくに彼の文学論や日常生活論は、1920年代後半に一種のブームにさえなったし1924〜27年の党内論争に対しては左翼の狭いサークルを越えた関心を日本の知識人の間に掻き立てた。 トロツキーが流刑や国外追放の憂き目に遭ってからも、彼の著作や論文は、太平洋戦争が勃発する直前まで、日本で翻訳され続け、議論され続けた。 とくに、ソ連のモスクワ裁判や赤軍粛清事件で全世界が揺れた1936〜38年には、トロツキーは日本の雑誌で最もその名前が言及される人物にさえなった。左右問わず多くの知識人たちが、モスクワ裁判とその真相をめぐって、トロツキーの陰謀の有無、スターリンとの長年の相克、スターリンの企図について、文字通り口角泡を飛ばして激しく論じ合った。」以上、本文より

著者紹介

森田 成也 (モリタ セイヤ)  
大学非常勤講師。主な著作に『「共産党宣言」からパンデミックへ』(柘植書房新社 2021年)、『マルクス主義、フェミニズム、セックスワーク論』(慶應義塾大学出版会 2021年)、『トロツキーと永続革命の政治学』(柘植書房新社 2020年)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)