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人魚の嘆き・魔術師

中公文庫 た30−61

出版社名 中央公論新社
出版年月 2022年9月
ISBNコード 978-4-12-207259-6
4-12-207259-X
税込価格 770円
頁数・縦 151P 16cm

商品内容

要旨

南京に住む憂愁の貴公子が、北国の冷艶にして水中の妖魔たる人魚に激しい恋をする「人魚の嘆き」、妖麗な魔術師に魅せられ欲望のままに半羊神と化す「魔術師」。大正期の耽美的な幻想譚二編。水島爾保布による美麗な挿画二十余点、カラー口絵二葉を完全収載。

出版社・メーカーコメント

美しき人魚を賛美する南京の貴公子や、魔術師と半羊神の妖しい世界に遊ぶ名作。水島爾保布の挿画を完全収載。〈解説〉中井英夫 前田恭二〈註解〉明里千章

著者紹介

谷崎 潤一郎 (タニザキ ジュンイチロウ)  
明治19年(1886)、東京日本橋に生まれる。旧制府立一中、第一高等学校を経て東京帝国大学国文科に入学するも、のち中退。明治43年、小山内薫らと第二次「新思潮」を創刊、「刺青」「麒麟」などを発表。「三田文学」誌上で永井荷風に激賞され、文壇的地位を確立した。豊麗な官能美と陰翳ある古典美の世界を展開して常に文壇の最高峰を歩みつづけ、昭和40年(1965)7月没。この間、『細雪』により毎日出版文化賞及び朝日文化賞を、『瘋癲老人日記』で毎日芸術大賞を、また昭和24年には、第八回文化勲章を受けた。昭和39年、日本人としてはじめて全米芸術院・米国文学芸術アカデミー名誉会員に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)