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我々の星のハルキ・ムラカミ文学 惑星的思考と日本的思考

出版社名 彩流社
出版年月 2022年10月
ISBNコード 978-4-7791-2840-0
4-7791-2840-4
税込価格 2,970円
頁数・縦 335P 22cm

商品内容

要旨

ハルキ・ムラカミの文章はいかにして日本から世界=惑星の隅々まで届くのか。村上春樹は、日本を舞台に日本語で描かれた作品を、日本から世界へ向けて発信し続けている。その意味では「日本のローカルな」作家ではなく、かといって「米国発のグローバルな」作家でもない。この「惑星的思考」ともいうべき村上春樹の世界観を、国内外の村上春樹/ハルキ・ムラカミ研究者が共に検証する珠玉の論考の集成。

目次

翻訳(ヨーロッパに浮かぶ二つの月―村上春樹『IQ84』を翻訳すること
村上春樹『国境の南、太陽の西』の新旧ドイツ語訳
一九八五年の「相棒」とは誰だったのか―短編「パン屋再襲撃」の翻訳をめぐって)
歴史/物語(hi/story)(『海辺のカフカ』における時空―少年Aをめぐる方法としての歴史性
村上春樹作品にみる「神話的思考」と物語の構造)
海外作家(『羊をめぐる冒険』をめぐるゴールド・ラッシュの点と線―初期三部作に刻まれたジャック・ロンドンの痕跡
ここは僕の場所でもない―フィッツジェラルドからチャンドラー、そして村上へ)
紀行(村上春樹の紀行文と小説における相互影響について―なぜ『多崎つくる』は名古屋にもフィンランドにも「行かずに」書かれたか
『ノルウェイの森』誕生の地ローマ・トレコリレジデンス探訪記―村上春樹『遠い太鼓』から探るローマで誕生した意味
『海辺のカフカ』を歩く―舞台としての香川・高松)

出版社・メーカーコメント

ハルキ・ムラカミの文章はいかにして日本から世界=惑星の隅々まで届くのか。村上春樹は、日本を舞台に日本語で描かれた作品を、日本から世界へ向けて発信し続けている。その意味では「日本のローカルな」作家ではなく、かといって「米国発のグローバルな」作家でもない。この「惑星的思考」ともいうべき村上春樹の世界観を、国内外の村上春樹/ハルキ・ムラカミ研究者が共に検証する珠玉の論考の集成。【目次】はじめに「日本」の村上と「惑星」のムラカミ?翻訳?第1章  ヨーロッパに浮かぶ二つの月第2章  村上春樹『国境の南、太陽の西』の新旧ドイツ語訳第3章  一九八五年の「相棒」とは誰だったのか?歴史/物語(hi/story)?第4章 『海辺のカフカ』における時空第5章  村上春樹作品にみる「神話的構造」と物語の構造?海外作家?第6章 『羊をめぐる冒険』をめぐるゴールド・ラッシュの点と線第7章  ここは僕の場所でもない?紀行?第8章  村上春樹の紀行文と小説における相互影響について第9章 『ノルウェイの森』誕生の地 ローマ・トレコリレジデンス探訪記第10章 『海辺のカフカ』を歩く?村上春樹関係年譜?おわりに 加藤典洋「的思考」と村上/ムラカミ批評の未来

著者紹介

小島 基洋 (コジマ モトヒロ)  
京都大学教授
山〓 眞紀子 (ヤマサキ マキコ)  
日本大学教授
〓橋 龍夫 (タカハシ タツオ)  
専修大学教授
横道 誠 (ヨコミチ マコト)  
京都府立大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)