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カール・マルクス未来のプロジェクトを読む

出版社名 新泉社
出版年月 2022年10月
ISBNコード 978-4-7877-2205-8
4-7877-2205-0
税込価格 2,970円
頁数・縦 317P 19cm

商品内容

要旨

格差と貧困の拡大、疎外労働の拡大…。「資本主義の矛盾」の深化は、改めてマルクスを歴史の表舞台に押し出した。現代的な視野からマルクスを再読することで、社会の現実を変革していくうえでの大きな沃野が開けてくる。私たち自身の未来のプロジェクトを読み取るために―。

目次

序章 マルクスの未来プロジェクト
1 労働・疎外・奴隷制(ロックとマルクス―労働が所有権を基礎づける?
初期社会主義と奴隷制 ほか)
2 未来社会の構想(アソシアシオン・個体的所有・貨幣
「ファーガスンとマルクス」再考 ほか)
3 資本主義の「終わりの始まり」(資本主義の終わり方―『資本論』のポリフォニー
世界システム論とローザ・ルクセンブルク ほか)
4 マルクス思想のアクチュアリティ(戦後日本のマルクス研究)

出版社・メーカーコメント

資本主義の終わり方と、私たちの未来を考える 格差と貧困の拡大、疎外された労働の拡大……。「資本主義の矛盾」の深化は、改めてマルクスを歴史の表舞台に押し出した。現代的な視野からマルクスを再読することで、社会の現実を変革していくうえでの大きな沃野が開けてくる。私たち自身の未来のプロジェクトを読み取るために??。 「資本主義の矛盾」が世界的規模で噴出し、職場内で、国内で、さらには国境を越えて競争に駆り立てられているのが、私たちが置かれている現状である。 「協同/協働」すること、シェアや分かち合い、贈与や互酬性などの再評価が進んでいる。それはまさに、私たちの生き方や社会の仕組み自体が問われているからだ。 「資本主義の終わり方」を考え直してみることは、私たちがこれからどう生きるのか、どのように行動したらいいのか、という実践的問題に直結する。 未来のプロジェクト??。ここから先は私たち自身が考える番だが、マルクスを再読することは、私たち自身の未来のプロジェクトを読み取ることなのである。

著者紹介

植村 邦彦 (ウエムラ クニヒコ)  
1952年生まれ。関西大学名誉教授。専門は社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)