• 本

ドーパミン中毒

新潮新書 969

出版社名 新潮社
出版年月 2022年10月
ISBNコード 978-4-10-610969-0
4-10-610969-7
税込価格 1,210円
頁数・縦 319P 18cm

書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍

要旨

アルコールやニコチンに限らず、食べ物やSNSなど日常には依存性のあるものが多くある。依存性を測る指標の一つが神経伝達物質のドーパミンで、これが多く放出されるものほど依存性は高いという。ギャンブルやゲームなど多様な依存症が社会問題にもなる中で、ドーパミンの性質を知ることは重要ではないだろうか。本書は、依存症医学の世界的第一人者である著者が、自らの診た患者の例(プライバシー保護のため名前等の詳細は変更)を多く引きながら、過剰摂取をやめる秘訣を科学的に解説し、まとめている。神経科学の分野では、脳は快楽と苦痛を同じ場所で処理することがわかっており、快楽ばかりを追求するとバランスを崩してしまうという。また、ドーパミンは、ギャンブルなど「報酬がもらえるかどうかがわからない」という予測不能性に対しても多量に放出されるという。過剰摂取や依存症を避けるために、適量の苦痛が必要となる場合もあるようだ。著者はスタンフォード大学医学部教授、精神科医、医学博士。1967年生まれ。カリフォルニア州在住で、4児の母。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2022年12月13日]

商品内容

要旨

人は「推し」に夢中になると昼夜を忘れ、やがて「沼」にハマってしまう。その鍵を握るのが「脳内快楽物質」ドーパミンだ。恋愛、セックス、買物、ゲーム、SNS、酒、ギャンブル、薬物…快楽をビジネスにする「ドーパミン経済」の渦中で、現代人が陥る依存の対象は数限りなくある。スタンフォード大学医学部教授で、かつて自身も依存症を経験した第一人者が教える脱出法と、心豊かに生きるための防衛術。

目次

第1部 快楽の追求(皆のマスターベーションマシン
苦痛からの逃走
快楽と苦痛のシーソー)
第2部 セルフ・バインディング(ドーパミン断ち
3つの方法―空間、時間、意味
壊れてしまったシーソー?)
第3部 苦痛の追求(苦痛の側に力をかける
徹底的な正直さ
「恥」が人とのつながりを生む)
結論―シーソーの教訓

出版社・メーカーコメント

人は「推し」に夢中になると昼夜を忘れ、やがて「沼」にハマってしまう。その鍵を握るのが「脳内快楽物質」ドーパミンだ。恋愛、セックス、買物、ゲーム、SNS、酒、ギャンブル、薬物……快楽をビジネスにする「ドーパミン経済」の渦中で、現代人が陥る依存の対象は数限りなくある。スタンフォード大学医学部教授で、かつて自身も依存症を経験した第一人者が教える脱出法と、心豊かに生きるための防衛術。

著者紹介

レンブケ,アンナ (レンブケ,アンナ)   Lembke,Anna
1967年アリゾナ州生れ。精神科医。医学博士。スタンフォード大学医学部教授。同大学依存症医学部門メディカル・ディレクター。イエール大学を卒業後、スタンフォード大学で医学を修める。依存症医学の第一人者であり、前著Drug Dealer,MDが話題に。論文、受賞歴多数
恩蔵 絢子 (オンゾウ アヤコ)  
1979年神奈川県生れ。脳科学者。東京工業大学大学院で博士課程を修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)