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読む戯曲(レーゼ・ドラマ)の読み方 久保田万太郎の台詞・ト書き・間

出版社名 慶應義塾大学出版会
出版年月 2022年10月
ISBNコード 978-4-7664-2853-7
4-7664-2853-6
税込価格 5,500円
頁数・縦 242,5P 22cm

商品内容

要旨

「軽妙」の底に漂う「あはれ」、それは「会話」で醸し出されるのか?沈黙が複雑な感情を照らし、ト書きが時空間の奥行きをつくる。

目次

序 読む戯曲とは何か
第1章 “古劇研究会”からの出発
第2章 “見えざる劇場”の系譜―木下杢太郎から久保田万太郎へ
第3章 方法としての読む戯曲
第4章 小説/戯曲の溶解―久保田万太郎のト書き
第5章 「大寺学校」論―はなし・かたり・うた
第6章 「ゆく年」論―「宮戸座」あるいはその陰翳
第7章 原風景としての黙阿弥―その受容と変奏
第8章 ラジオ・ドラマの季節
第9章 久保田万太郎と空襲

出版社・メーカーコメント

戯曲は小説・詩歌・批評などと並ぶ文学の主要ジャンルの1つであると同時に、俳優・劇場・観客といった演劇の基本的な構成要素ともされている。戯曲の言葉は、「読まれる」とともに「話される」ことを前提としている点において、常に生きた人間の身体性に迫ろうとするベクトルを内包している。本書は、万太郎が自身の創作世界をどのように構築していったのかを、小山内薫らと始めた「古劇研究会」、小説と戯曲を溶解させたかのようなト書き、草創期のNHKラジオドラマへの深い関わりなどを通じて多面的に分析。万太郎の戯曲世界を豊かに読み解いていくものである。

著者紹介

石川 巧 (イシカワ タクミ)  
1963(昭和38)年、秋田県生れ。都留文科大学卒業、成蹊大学大学院修士課程修了。93年、立教大学大学院後期課程満期退学。山口大学、九州大学を経て、現在、立教大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)