デモクラシーの現在地 アメリカの断層から
出版社名 | みすず書房 |
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出版年月 | 2022年10月 |
ISBNコード |
978-4-622-09545-3
(4-622-09545-9) |
税込価格 | 2,970円 |
頁数・縦 | 296,8P 20cm |
商品内容
要旨 |
米中貿易戦争、コロナ危機、議会襲撃、ウクライナ侵攻―トランプ・バイデン政権期の激動の4年を現地で追った朝日新聞記者が、トクヴィルを手がかりに大豆農家からノーベル賞受賞者までを訪ねて超大国の素顔に迫る。翻って見えた日本の針路とは?トランプが問うていたのは日本だった。アメリカ深層報告の決定版。 |
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目次 |
序章 マール・ア・ラーゴの王 |
出版社・メーカーコメント
「相互的な(reciprocal)……これがものすごく大事な言葉だ」(序章より)。2018年4月、日米首脳会談後の会見で、トランプ大統領はこう言った。かつて福沢諭吉も説いたこの言葉こそ、戦後の日米関係がはらむ矛盾を照らし出すものだった――。著者は、2018年4月から22年3月までの4年にわたり、朝日新聞の経済・通商担当特派員として、米中貿易戦争、コロナ危機、連邦議会襲撃、ロシアのウクライナ侵攻などに揺れるトランプ・バイデン政権期のアメリカを追った。変化の底流を探るべく、19世紀フランスの思想家トクヴィルの観察記『アメリカのデモクラシー』を手がかりに、貿易戦争の荒波をかぶる大豆農家、「幽霊病院」で再生をはかる旧炭鉱街、日米協力が深化する多国籍の半導体メーカー、河港プロジェクトに挑む全米一人口が減った町など、さまざまな「断層」の現場を訪ねる。その傍ら、米通商代表部(USTR)のR・ライトハイザーや「エレファントカーブ」で知られるB・ミラノヴィッチ、ノーベル経済学賞を受賞したA・ディートンなど数多くの当局者や識者とも対話を重ねた。〈草の根〉の人々と〈鳥〉の視点で考える識者らの取材をへて見えた、〈デモクラシー〉の可能性とは?激変する超大国の肖像を通し、「存在の根幹にアメリカが深く関わる国」日本の針路をも問う、深層報告の決定版。