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女を書けない文豪(オトコ)たち イタリア人が偏愛する日本近現代文学

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2022年10月
ISBNコード 978-4-04-112203-7
4-04-112203-1
税込価格 1,815円
頁数・縦 330P 19cm

商品内容

要旨

『舞姫』『こころ』『真珠夫人』etc.ああも女心をわからないのは、なぜ??古典文学ではあんなに巧みだったのに(嘆)。日本文学を偏愛し、恋愛下手も自認する翻訳者が文学史の誇る「最もくどくてどうしようもない男」たちから謎に迫る。未読でも既読でも楽しめる、ロマンスで読み解く日本近現代文学。

目次

第1章 恋に恋してるだけ 泣き止めばケロッとするオトコたち(元カノって、忘れなきゃダメですか―森〓外『舞姫』一八九〇年
ママの呪縛―徳富蘆花『不如帰』一八九九年
妄想こそはオジサンの生きる道―田山花袋『蒲団』一九〇七年)
第2部 結局のところ、俺様が主人公 意識高い系の憂鬱に悩むオトコたち(大人のこころの謎解き―夏目漱石『こころ』一九一四年
妖婦は男性によって創られた―谷崎潤一郎『痴人の愛』一九二五年
男性重視はどうにも隠せない―太宰治『ヴィヨンの妻』一九四七年 ほか)
第3章 とことんウザいいつまでも諦めないオトコたち(ロマンチック・ラブという「病」―尾崎紅葉『金色夜叉』一八九八年
「新しい女」まで後一歩は本当か?―菊池寛『真珠夫人』一九二〇年
ほんとうに怖い恋愛の話―江戸川乱歩『人でなしの恋』一九二六年)

出版社・メーカーコメント

『舞姫』『こころ』『真珠夫人』etc.ああも女心をわからないのは、なぜ??古典文学ではあんなに巧みだったのに(嘆)日本文学を偏愛し、恋愛下手も自認する翻訳者が文学史の誇る「最もくどくてどうしようもない男」たちから謎に迫る。 近現代文学はロマンチックラブとの格闘史だ!<愛>の在り方が変わった近代。名作を誰もが持つロマンスの黒歴史から読み直すと、偉い「文豪」でなく、恋愛下手で頭にもくるけど可愛らしい「男」たちの素顔が見えてくる。古典文学の超訳で知られる著者だが、最も読み込んできたのは近現代文学。文学史の誇る「最もくどくてどうしようもない男」たちを、誰もが持つロマンスの黒歴史から読み直し、日本人の恋愛史まで浮かび上がらせる。未読でも既読でも楽しめる、ロマンスで読み解く日本近現代文学。 【目次】まえがき第一部 恋に恋してるだけ 泣き止めばケロッとするオトコたち 元カノって、忘れなきゃダメですか――『舞姫』 ママの呪縛――『不如帰』 妄想こそはオジサンの生きる道――『蒲団』 第二部 結局のところ、俺様が主人公 意識高い系の憂鬱に悩むオトコたち 大人のこころの謎解き――『こころ』 妖婦は男性によって創られた――『痴人の愛』 男性重視はどうにも隠せない――『ヴィヨンの妻』 女を・棄てた・遠藤周作――『わたしが・棄てた・遠藤周作』 第三部 とことんウザい いつまでも諦めないオトコたち ロマンチック・ラブという「病」――尾崎紅葉『金色夜叉』 「新しい女」まで後一歩は本当か?――菊池寛『真珠夫人』 ほんとうに怖い恋愛の話――江戸川乱歩『人でなしの恋』あとがき参考文献一覧

著者紹介

ディオニシオ,イザベラ (ディオニシオ,イザベラ)   Dionisio,Isabella
1980年、イタリア生まれ。ヴェネツィア大学で日本語を学び、2005年に来日。お茶の水女子大学大学院修士課程(比較社会文化学日本語日本文学コース)修了後、現在まで日本でイタリア語・英語翻訳者および翻訳プロジェクトマネージャーとして活躍している。日本の古典文学、近現代文学を偏愛し、研究対象としていたのは森茉莉、幸田文(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)