• 本

体はゆく できるを科学する〈テクノロジー×身体〉

出版社名 文藝春秋
出版年月 2022年11月
ISBNコード 978-4-16-391631-6
4-16-391631-8
税込価格 1,760円
頁数・縦 245P 19cm

商品内容

要旨

「できなかったことができる」って何だろう?技能習得のメカニズムからリハビリへの応用まで―「できる」をめぐる体の“奔放な”可能性を追う。日々、未知へとジャンプする“体の冒険”がここに。

目次

プロローグ 「できるようになる」の不思議
第1章 「こうすればうまくいく」の外に連れ出すテクノロジー―ピアニストのための外骨格 ピアニスト・ソニーコンピュータサイエンス研究所リサーチャー 古屋晋一(人生最高の演奏経験
ふだん降りてこない演奏を降ろすための「探索」 ほか)
第2章 あとは体が解いてくれる―桑田のピッチングフォーム解析 NTTコミュニケーション科学基礎研究所柏野多様脳特別研究室長 柏野牧夫(地下の野球練習場
桑田の投球フォームは毎回違う ほか)
第3章 リアルタイムのコーチング―自分をだます画像処理 東京工業大学情報理工学院教授 小池英樹(画像処理で技能獲得を支援
ボールカメラ ほか)
第4章 意識をオーバーライドするBMI―バーチャルしっぽの脳科学 慶應義塾大学理工学部教授 牛場潤一(工学と医学のあいだ
意識にのぼらない脳のメカニズム ほか)
第5章 セルフとアザーのグレーゾーン―体と体をつなぐ声 東京大学大学院情報学環教授 暦本純一(歌舞伎のイヤホンガイド
乗っ取られた人のやり甲斐:ジャックイン ほか)
エピローグ 能力主義から「できる」を取り戻す

出版社・メーカーコメント

「できなかったことができる」って何だろう? 技能習得のメカニズムからリハビリへの応用まで―― ・「あ、こういうことか」意識の外で演奏ができてしまう領域とは・なぜ桑田真澄選手は投球フォームが違っても結果は同じなのか・環境に介入して体を「だます」“農業的”テクノロジーの面白さ・脳波でしっぽを動かす――未知の学習に必要な体性感覚・「セルフとアザーのグレーゾーン」で生まれるもの ……etc. 古屋晋一(ソニーコンピュータサイエンス研究所)、柏野牧夫(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)、小池英樹(東京工業大学)、牛場潤一(慶應義塾大学)、暦本純一(東京大学大学院)ら、5人の科学者/エンジニアの先端研究を通して、「できる」をめぐる体の“奔放な”可能性を追う。 日々、未知へとジャンプする“体の冒険”がここに

著者紹介

伊藤 亜紗 (イトウ アサ)  
1979年生まれ。美学者。東京工業大学科学技術創成研究院未来の人類研究センター長。同リベラルアーツ研究教育院教授。専門は美学、現代アート。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。2020年、池田晶子記念「わたくし、つまりNobody賞」、『記憶する体』(春秋社)を中心とする業績でサントリー学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)