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神経精神分析入門 深層神経心理学への招待

出版社名 青土社
出版年月 2022年12月
ISBNコード 978-4-7917-7521-7
4-7917-7521-X
税込価格 3,300円
頁数・縦 393,6P 19cm

商品内容

要旨

精神分析と神経科学の統合に向けられた基本書、待望の邦訳。フロイト流の古典的なメタ心理学的概念とA.R.ルリヤによる力動的神経心理学モデルを組み合わせ、局所的な脳病変をもつ患者の精神分析調査を行う。主観を尊重する精神分析と客観的アプローチを至上とする脳科学との統合を志す科学的方法を提示した画期の書。NAAP Gradiva Award for Best Book of the Year(科学部門)受賞。

目次

第1部 基礎(神経科学における精神分析の歴史的起源
精神分析と力動的神経心理学の起源―ルリヤの業績
例―夢見の神経力動
神経科学における精神分析の未来―方法論的提案)
第2部 観察(ブローカ失語症例の精神分析的観察―正常な喪の過程
ウェルニッケ失語症例の精神分析的観察―穴の空いた意識
左頭頂葉損傷症例の精神分析的観察―世界が粉砕された男
右シルビウス裂周囲損傷五症例の精神分析的観察―喪の失敗
前頭葉腹内側部損傷四症例の精神分析的観察―「世界の終わり」)
第3部 統合(心的装置の神経解剖へ)

出版社・メーカーコメント

神経科学と精神分析の統合のためにフロイトは、1895年に執筆した「科学的心理学草稿」で、勃興しつつあった精神分析を当時の神経科学と結びつけようとした。しかし、神経細胞はまだ発見されたばかりで、フロイトは適切な知識がないために、その計画を断念せざるを得なかった。フロイトが必要としたデータがようやく入手できるようになるまで、私たちは何十年も待たなければならなかった。それから長い年月が経ち、現代の神経科学は、この2つの学問分野の相関関係の探求を再開させることができるようになった。本書はその神経科学と精神分析の統合の基本書となっている。NAAP Gradiva Award for Best Book of the Year 2000(科学部門)受賞。

著者紹介

ソームズ,マーク (ソームズ,マーク)   Solms,Mark
1961年生まれ。神経心理学者、精神分析家。精神分析と神経科学を統合するような臨床・研究手法を発展させ、2002年に出版した『脳と心的世界』(星和書店)が国際的なベストセラーになる。現在、南アフリカ・ケープタウン大学心理学科教授、ロンドンの国際神経精神分析センター長、ニューヨーク精神分析協会神経精神分析センター長を務めながら、フロイト全集英語版の全面改訂にも携わる
カプラン=ソームズ,カレン (カプランソームズ,カレン)   Kaplan‐Solms,Karen
発語病理学者で神経精神分析学者、精神分析的心理療法士。本書を著した時点でロンドン病院医科大学の名誉講師。神経心理学および神経精神分析学の学会誌等に多数の著作がある。現在、南アフリカ・ケープタウン大学大学院にて教鞭を取っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)