• 本

三流シェフ

出版社名 幻冬舎
出版年月 2022年12月
ISBNコード 978-4-344-04064-9
4-344-04064-3
税込価格 1,650円
頁数・縦 262P 19cm

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要旨

国内や欧州で活躍するフランス料理の日本人シェフは少なくない。その中でもトップクラスの料理人を挙げた時に、東京・四谷「オテル・ドゥ・ミクニ」の三國清三シェフを外す関係者はおそらくいないだろう。2022年12月、同店は37年の歴史を閉じた。新しい挑戦を始める三國シェフはどんな足跡を残したのか。本書は、三國清三シェフの自伝的エッセイ。北海道・増毛(ましけ)町の貧しい漁師の家に生まれた生い立ちから、札幌グランドホテル、帝国ホテル、ジュネーブ大使官邸、スイスおよびフランスの一流レストランでの修行、そして帰国後オテル・ドゥ・ミクニを開店し時代の寵児となるまでを、多彩でユニークなエピソードの数々とともに語る。とりわけ、師匠と仰ぐ帝国ホテルの総料理長だった村上信夫氏、フレディ・ジラルデ、アラン・シャペルといった一流シェフたちからは、数えきれないほどの学びを得たようだ。著者の三國氏は1954年生まれのフレンチシェフ。世界各地でミクニ・フェスティバルを開催するなど、国際的に活躍。2013年、フランソワ・ラブレー大学より名誉博士号を授与される。2015年、日本人料理人で初めて仏レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを受章。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2023年2月10日]

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 世界のミクニの圧倒的自伝

    今や世界のミクニとなった三国キヨミシェフの自伝。
    この本は三国シェフの溢れんばかりの強烈な情熱と行動力と運の強さを、まざまざと知らされる自伝です。北海道増毛町の漁師から、札幌グランドホテルの皿洗い。それから帝国ホテルへ行き、日本フランス料理の神様、ムッシュ村上に師事し、海外ジュネーブに本大使館の料理人へ、さらに海外フランス有名店での武者修行へ……。
    帰国後はオテル・ドゥ・ミクニを開店 2022年閉店 2025年70歳を機に再び新たな挑戦を始める。
    昭和の立身出世を思わせる、ドラマチックな人生。
    常に情熱がぶつかり合い、苦労なんて全くいとわず、降りかかる、困難、差別、誤解などをブットばし、突き進む人生。世界に冠たる“ミクニ”の料理は、彼の苦悶の日々とパワフルで情熱的な生き様から作られる。
    生きるための営みと企み、そして熱狂とは

    (2024年10月24日)

商品内容

要旨

雑用こそ人生の突破口だ。誰より苦労しても、その苦労を見ている人は1%にも満たない。それでも“世界のミクニ”は必死に鍋を磨き続けた。何者かになろうとして、懸命にもがく人たちへ―。料理界のカリスマ・三國シェフ、感涙の自伝。

目次

第1章 小学校二年生の漁師
第2章 黒いハンバーグ
第3章 帝国ホテルの鍋洗い
第4章 悪魔の厨房
第5章 セ・パ・ラフィネ
第6章 ジャポニゼ
最終章 最後のシェフ

出版社・メーカーコメント

雑用こそ人生の突破口だ。誰より苦労しても、その苦労を見ている人は1%にも満たない。それでも“世界のミクニ”は必死に鍋を磨き続けた。 何者かになろうとして、懸命にもがく人たちへ――。料理界のカリスマ・三國シェフ、感涙の自伝。 37年続いた「オテル・ドゥ・ミクニ」を閉じ、ぼくは70歳で新たな夢を実現する北海道・増毛(ましけ)での極貧の幼少期、漁師の父と出掛けた海、“料理の神様”に近づきたくて生やした口髭、地獄の厨房とヨーロッパ修行、30歳での開業とバッシング、ミシュランとの決別――。時代の寵児と言われながら、がむしゃらに突っ走ってきたぼくが、一大決心をして「オテル・ドゥ・ミクニ」を閉店する理由と、ぼくが戦ってきた人生のすべて。 どんな一皿よりもエモーショナル!世界に冠たる“ミクニ”の料理は、彼の苦悶の日々とパワフルで情熱的な生き様から作られる。生きるための営みと企み、そして熱狂とは――。人生の本質が凝縮された1冊。

著者紹介

三國 清三 (ミクニ キヨミ)  
1954年北海道・増毛町生まれ。フレンチシェフ。中学卒業後、札幌グランドホテル、帝国ホテルで修行し、駐スイス日本大使館ジュネーブ軍縮会議日本政府代表部料理長に就任。その後いくつかの三つ星レストランで修行を重ね帰国。1985年、東京・四谷に「オテル・ドゥ・ミクニ」を開店。世界各地でミクニ・フェスティバルを開催するなど、国際的に活躍。2013年、フランソワ・ラブレー大学より名誉博士号を授与される。2015年、日本人料理人で初めて仏レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)