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生成と消滅の精神史 終わらない心を生きる

出版社名 文藝春秋
出版年月 2022年12月
ISBNコード 978-4-16-391637-8
4-16-391637-7
税込価格 2,970円
頁数・縦 522P 20cm

商品内容

要旨

「心」とは、ひとつの試みにすぎない。ソクラテスは心を発明し、カントは自律した完全な心を追い求めた。人間以外の存在と共に心を語ることを試みたハイデガー、心と身体の関係を問い直すメルロ=ポンティ、日本における心の姿を探し続けた夏目漱石。若き俊英が鮮やかに描き出す、人類と心の3000年。

目次

心の形而上学とメタファー
第1部 西洋編(心の発明
意識の再発明と近代
綻びゆく心
認知科学の心)
第2部 日本編(日本の心の発生と展開
夏目漱石の苦悩とユートピア
拡散と集中)

出版社・メーカーコメント

ソクラテスが心を神から切り離して以後、人類の心は何度も作り直されてきた。そもそも心とは何であったのか?AIが台頭する現代、心はどのように捉えられるか?古代ギリシアから始まる思索の旅は、西洋哲学の歴史を紡ぎ直し、認知科学を辿り、夏目漱石へと至る。学問領域を大胆に横断しながら紡ぎ出される、3000年の心の歴史。

著者紹介

下西 風澄 (シモニシ カゼト)  
1986年生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。哲学に関する講義・執筆活動を行っている。論文に「フッサールの表象概念の多様性と機能」(『現象学年報』)ほか。執筆に「色彩のゲーテ」(『ちくま』)、詩「ねむの木の祈り」(『ユリイカ』)、絵本『10才のころ、ぼくは考えた。』(福音館書店)など。心という存在は歴史のなかでいかに構築されてきたのか。哲学を中心に、認知科学や文学史など横断的な視点から思索しており、本書はその成果をまとめた初の単著である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)