在日韓国人になる 移民国家ニッポン練習記
出版社名 | CCCメディアハウス |
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出版年月 | 2022年12月 |
ISBNコード |
978-4-484-22229-5
(4-484-22229-9) |
税込価格 | 1,870円 |
頁数・縦 | 302P 19cm |
商品内容
要旨 |
「ろくに日本語も使えないなら、国に帰れ!」国民になりきれない半分アウトサイダーの著者が移民国家ニッポンの歩みをたどり、希望を描きだすアカデミック・ノンフィクション。 |
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目次 |
第1章 「駆除」の時代を生きぬくヒント |
出版社・メーカーコメント
日本人と外国人がともに生きるニッポンの過去・現在・未来。 「あいつ、×××人よ」ビルの外国人オーナーをなじる在日コリアン2世の母。「日本語もわからないくせに働いてるんじゃねえーっ!」外国人店員をディスる客を見てみぬふりする、在日コリアン3世の私。 外国人労働者を受け入れてきた日本は、「移民国家」にかじを切りつつあるといわれる。けれど、日本における「移民」の歴史は決して浅いものではない。古くは在日コリアン(在日韓国・朝鮮人)と華僑がいるし、今や4世、5世、そして6世の時代に入った。また、バブル期以後は南米から「日系人」が迎えられ、今では2世、3世の定住化も進んだ。古くからの移民とその子孫が、日本社会に広く根づいているのだ。将来的にも、多くの「ニューカマー」が労働者や生活者として定住することになるだろう。 では、在日コリアンは、どのようにして日本社会の一員となってきたのか。粘り強い活動をつうじて得たものは何か。まだ得られていないものは何か。「在日」は「ニューカマー」と何がちがい、彼らとどう接するべきなのか。そもそも、社会の統合とは何なのだろう。 在日コリアン3世の著者は、日本人とニューカマーの間に立つ「境界人」の「在日」には、ニッポンの過去・現在・未来を織りなす責任があるという。本書は、「在日」のこれまでとこれから、多文化共生、社会の統合、そして日本人の再定義について考えをめぐらす。それは、日本人や日本社会はもちろん、古くからの移民たちへ送るエールでもある。 私たちは、だれかにとって頼りがいある存在だろうか。