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わたしのアグアをさがして

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2022年12月
ISBNコード 978-4-04-113228-9
4-04-113228-2
税込価格 1,815円
頁数・縦 234P 19cm

商品内容

要旨

「無難に生きるのが一番幸せなのよ」という母の口癖にしたがって生きてきた莉子。それなのに、待っていたのは勤務先の突然の倒産に恋人との別れだった。すべてを失った莉子に残ったのは趣味で続けてきた踊ることの楽しさだけ。両親の反対を押し切り、フラメンコを学ぶため思い立って本場スペインに旅立ったが、異国での生活に無力さを突き付けられる。自分を見つめ直す日々の中で、莉子は自分にとっての大切なものが何かを探し始める。

出版社・メーカーコメント

婚約破棄。勤務先の倒産。そして母からの「あんたみたいに、取り柄がないのにわがままな娘は、男の人で人生が決まるの」という言葉に、趣味で続けてきたフラメンコを取り柄にしようと渡西することを思い立った莉子。両親に逆らい始めたマドリードでの生活は、自由そのもののように思えたが、日本人コミュニティの狭さや言語と文化の壁、そして日本に置いてきたはずのしがらみが莉子を悩ませる。そんなスペインの暮らしの中で、フラメンコの開祖と言われる日本人女性と出会い、彼女のフラメンコへの思い、そして踊り手にかける掛け声「アグア」(水=必要不可欠な物)の意味を知った莉子は、自分にとっての「アグア」は何なのかを考え始める。

著者紹介

深沢 潮 (フカザワ ウシオ)  
東京都生まれ。2012年「金江のおばさん」で「女による女のためのR‐18文学賞」大賞受賞。受賞作を含む『ハンサラン 愛する人びと』(文庫版『縁を結うひと』)でデビュー。自らのルーツである在日コリアンの問題に向き合い、『ひとかどの父へ』『緑と赤』『海を抱いて月に眠る』『翡翠色の海へうたう』などの著作がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)