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監査文化の人類学 アカウンタビリティ、倫理、学術界

〈叢書〉人類学の転回

出版社名 水声社
出版年月 2023年1月
ISBNコード 978-4-8010-0694-2
4-8010-0694-9
税込価格 5,500円
頁数・縦 440P 20cm

商品内容

要旨

“説明責任を果たせ!”、“それは何の役に立つのか?”。私たちの日常に忍び込んできた「監査文化」。市場原理と結びついた生産性の追求とペーパーワークの増大によって、社会はどのように変容したのか?新自由主義に基づく大学再編成の波を背景に、雑務に忙殺される人類学者たちがみずからの職場を描きだす!

目次

序論:さまざまな新しいアカウンタビリティ―監査、倫理、学術界についての人類学的研究
第1部(国際通貨基金のミッション業務をめぐる社会組織―国際監査の検証)
第2部(威圧的なアカウンタビリティ―高等教育内における監査文化の興隆
生み出される類いまれなる才能―それは最終的にどうなるのか ほか)
第3部(トリックスターのジレンマ―倫理綱領と人類学的自己のテクノロジー
監査に付されるアカウンタビリティと命法としての責任―政治的なるものの優位性を超えて ほか)
第4部(一望監視施設としての大学―学問の自由に対する道徳的要請と攻撃
学究的環境―同一の圧力、同一の労働条件なのか ほか)

著者紹介

ストラザーン,マリリン (ストラザーン,マリリン)   Strathern,Marilyn
英国ケンブリッジ大学の名誉教授(社会人類学)。マンチェスター大学教授、ケンブリッジ大学ウィリアム・ワイズ社会人類学教授および同大学ガートン校のミストレスを歴任。専門は、パプアニューギニア研究および英国生殖医療研究
丹羽 充 (ニワ ミツル)  
一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。共愛学園前橋国際大学国際社会学部専任講師(文化人類学・宗教学・南アジア研究)
谷 憲一 (タニ ケンイチ)  
一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(社会学)。上智大学アジア文化研究所共同研究所員(文化人類学・イラン地域研究)
上村 淳志 (ウエムラ アツシ)  
一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。修士(社会学)。高崎経済大学経済学部非常勤講師(文化人類学・ラテンアメリカ地域研究)
坂田 敦志 (サカタ アツシ)  
一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(社会学)。一橋大学大学院社会学研究科特別研究員(文化人類学・中東欧地域研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)