ナチズムの美学 キッチュと死についての考察
ちくま学芸文庫 フ49−1
出版社名 | 筑摩書房 |
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出版年月 | 2023年1月 |
ISBNコード |
978-4-480-51161-4
(4-480-51161-X) |
税込価格 | 1,210円 |
頁数・縦 | 244P 15cm |
商品内容
要旨 |
何によって民衆はナチズムに魅惑されたのか。本書は、第二次世界大戦後につくられた映画・小説等を中心に言説分析を行うことにより、ナチスに魅入られた大衆心理の意外な正体を暴きだす。『地獄に堕ちた勇者ども』『リリー・マルレーン』『ブリキの太鼓』『ヒトラー、あるいはドイツ映画』等の作品中に、記憶と想像力によって再構成された第三帝国の姿。そこから照射されてくるのはキッチュと死という二要素の「完全な綜合」であり、それこそが第三帝国の美学の本質であると、ホロコースト研究の大家である著者は喝破する。ナチズム研究にいまなお影響を与え続ける古典的名著。 |
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目次 |
序論 |
出版社・メーカーコメント
ナチズムに民衆を魅惑させた、意外なものの正体は何か。ホロコースト史研究の権威が第二次世界大戦後の映画・小説等を分析しつつ迫る。 ===何によって民衆はナチズムに魅惑されたのか。本書は、第二次世界大戦後につくられた映画・小説等を中心に言説分析を行うことにより、ナチスに魅入られた大衆心理の意外な正体を暴きだす。『地獄に堕ちた勇者ども』『リリー・マルレーン』『ブリキの太鼓』『ヒトラー、あるいはドイツ映画』等の作品中に、記憶と想像力によって再構成された第三帝国の姿。そこから照射されてくるのはキッチュと死という二要素の「完全な綜合」であり、それこそが第三帝国の美学の本質であると、ホロコースト研究の大家である著者は喝破する。ナチズム研究にいまなお影響を与え続ける古典的名著。 解説 竹峰義和 === イメージ読解と言説分析が暴く民衆を魅惑したものの正体! === 【目次】 序 論第一章 ナチズムの美学と言語──キッチュと神話と死第二章 二つのヒトラー像──キッチュとニヒリズムの魅惑力第三章 悪魔祓いの諸形態──言語の麻痺と新たなディスクール第四章 ナチズム解釈の問題点──綜合的視点の必要性 新たな訳者あとがき文庫版解説 キッチュと死の弁証法──ソール・フリードレンダー『ナチズムの美学』の射程 竹峰義和