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若冲の歌を聴け 狩野博幸美術論集成

出版社名 小学館
出版年月 2023年1月
ISBNコード 978-4-09-682413-9
4-09-682413-5
税込価格 13,200円
頁数・縦 829P 22cm

商品内容

要旨

若冲再評価の仕掛け人、狩野博幸が展覧会来場者に届け続けたことばを集大成。

目次

第1部 若冲をめぐって(伊藤若冲のこと
若冲の歌を聴け
町年寄若冲の生き方
若冲断章
若冲よ、あなたはどこまでゆくのか ほか)
第2部 近世絵画の沃地(自由にもとづく絵画―風俗画誕生の一側面
時代を写す鏡
都市と人間
文学と風俗画
風俗画の真実とは何か ほか)

出版社・メーカーコメント

若冲ブームの仕掛け人による近世絵画論集成 美術の世界でのちに振り返って、あきらかに時代を画した展覧会があります。2000年、京都国立博物館で開催された「没後200年 若冲展」はまさにそんな展覧会を代表する企画で、これをきっかけとして一大若冲ブームが起こり、その人気は今に続いています。その間、当初は京都の青物問屋の主人にもかかわらず「遊び知らずで絵ばかり描いたオタク絵師」と思われていた若冲像が、新たな資料が発見され、京都錦市場を幕府の暴政から救った英雄とまで変わります。著者の狩野博幸氏は展覧会で新発見があるごとに論じ、「町年寄若冲の生き方」「若冲の歌を聴け」「若冲よ、あなたはどこまでゆくのか」と若冲感を刷新してきました。このように、狩野氏は長年、京都国立博物館で魅力あふれる展覧会を立案・実現して全国の美術ファンを惹きつけ、展示のみならず図録に執筆した文章でファンを魅了しつづけてきました。、本書は半世紀におよぶ狩野氏の美術論をまとめる企画で、伊藤若冲、曾我蕭白、長澤蘆雪、岩佐又兵衛といった絵師が織りなす近世絵画の豊かな世界を論じた文章で来場者をあっと言わせてきた、狩野ワールドがたっぷり詰まった、読み応え充分な一冊です。

著者紹介

狩野 博幸 (カノ ヒロユキ)  
1947年福岡県生まれ。九州大学文学部哲学科美学・美術史専攻卒業。同大学院博士課程中退。帝塚山大学助教授を経て、1980年京都国立博物館研究員。美術室長、京都文化資料研究センター長を歴任。在任中に、「没後二〇〇年伊藤若冲展」(2000年)、「曾我蕭白 無頼という愉悦展」(2005年)などを企画する。若冲再評価の立役者。その後、同志社大学文化情報学部教授に就任。2018年に退任して現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)