• 本

ものがわかるということ

出版社名 祥伝社
出版年月 2023年2月
ISBNコード 978-4-396-61763-9
4-396-61763-1
税込価格 1,760円
頁数・縦 212P 19cm

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要旨

近年、「リスキリング」が注目されることもあり、「学び」の大事さが再認識されつつあるのではないだろうか。だが、そもそも何かを学ぶ時の「わかる」とはどういうプロセスなのか。情報があふれる現代だからこそ、雑多な情報に惑わされずに、「わかる」の本質を認識する必要があるのかもしれない。本書では、ベストセラー『バカの壁』をはじめとする多数の著作で現代社会と人間について考察を重ねてきた解剖学者、養老孟司氏が、「ものがわかる」を主テーマとして、ものの見方や考え方、脳と心の関係、意識の捉え方などについて“養老流”の考え方を綴っている。言葉や、映像・音楽などの「記号」は、そのものとしては時間が経っても「変わらない」が、それを受け取ったり、発したりする人間は、常に変化している。だが、情報社会では、言葉や記号があふれ、優先的に消費されるために、人間は自分が変化していることに無自覚になりがち。そこで人間は変わるものという前提で、「感覚」を大事にし、対象に「共鳴」することが「わかる」ために重要なのだという。著者は、東京大学名誉教授。医学博士。京都国際マンガミュージアム名誉館長も務める。大の虫好きとして知られ、現在も昆虫採集・標本作成を続けている。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2023年3月24日]

商品内容

要旨

考えても答えは出ません。それでも考え続けます。自分を自由にしてくれる養老流ものの見方、考え方。

目次

第1章 ものがわかるということ(代数がわからない
他者の心を理解する ほか)
第2章 「自分がわかる」のウソ(脳から考える「わかる」ということ
頭の中のさまざまな世界 ほか)
第3章 世間や他人とどうつき合うか(理解しなくても衝突しない方法
すべてが意味に直結する情報化社会 ほか)
第4章 常識やデータを疑ってみる(脳化社会は違うことを嫌う
数字が事実に置き換えられる情報化社会 ほか)
第5章 自然の中で育つ、自然と共鳴する(都市化が進み、頭中心の社会になった
自然とつき合う知恵とは ほか)

著者紹介

養老 孟司 (ヨウロウ タケシ)  
1937年、神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学名誉教授。医学博士。解剖学者。1962年、東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。1995年、東京大学医学部教授退官後は、北里大学教授、大正大学客員教授を歴任。京都国際マンガミュージアム名誉館長。1989年、『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞受賞。2003年、毎日出版文化特別賞を受賞した『バカの壁』(新潮新書)は450万部を超えるベストセラーに。大の虫好きとして知られ、現在も昆虫採集・標本作成を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)