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北関東「移民」アンダーグラウンド ベトナム人不法滞在者たちの青春と犯罪

出版社名 文藝春秋
出版年月 2023年2月
ISBNコード 978-4-16-391645-3
4-16-391645-8
税込価格 1,760円
頁数・縦 283P 19cm

商品内容

要旨

ベトナムから技能実習生として来日したが、さまざまな理由で職場から逃亡し、アンダーグラウンドの住人となった自称「ボドイ(兵士)」たち。北関東に地下茎のように張り巡らされた彼らのネットワークに注目し、その隠れ家に突撃すること20回以上!通訳のチー君、カメラマンの郡山総一郎と筆者の突貫トリオは、大量のビール、米、時にはアヒルやライギョを手土産に、今日もボドイの事件を追いかける!

目次

序章 「兵士」を自称するやんちゃなベトナム人
第1章 無免許運転でひき逃げ死亡事故
第2章 嫌われ娘・ジエウが暮らした漁村
第3章 シャブ・刺青・おっぱい―ウーバーイーツ配達青年の青春
第4章 豚窃盗疑惑「群馬の兄貴」と会った!
第5章 「日暮里のユキ」が見た日本人の性と老
第6章 殺し合うボドイたち
第7章 列車衝突事故でもほぼおとがめなし
第8章 桃窃盗事件の裏にあるボドイ経済

出版社・メーカーコメント

北関東というのは独特の匂いのする地域である。大宅賞作家・安田峰俊の最新作は、その北関東に地下茎のごとく張り巡らされた、「移民」たちのネットワークのルポだ。移民に「」がつくのは、日本には制度上、移民はいないから。しかし、悪名高い、技能実習生制度によって、200万人近い実質移民がこの国にはいて、その多くは劣悪な環境に嫌気がさして逃亡、不法滞在者として日本のアンダーグラウンドを形成している。彼らは自国の経済が発展し、出稼ぎに出なくても食えるようになると、日本になど来なくなる。そのため、アンダーグラウンドの主役はどんどん変わる。かつて中国人が主役だったアンダーグラウンドを、今、占拠しているのはベトナム人なのだ。しかし、インドネシア人やカンボジア人に取って代わられる日も近いようだ。。ベトナム人によるアンダーグラウンド組織が有名になったのは、群馬県で起きた「子豚窃盗事件」。養豚場から盗まれた子豚は、彼らのアパートで解体され、彼らのネットワークの中だけで処理されたため、警察の捜査は難航した。このように、アンダーグラウンドで完結する犯罪は表に出にくいのである。桃などの果物も、かなり派手に盗まれているが、犯人はなかなか逮捕されない。本作では、筆者と通訳の「チーくん」(彼はベトナム人留学生で日本語も達者)が、まるでホームズとワトソンのように、「移民」による事件現場を訪ね歩く。血なまぐさい殺人現場で、謎のベトナム人が押し入れから飛び出してきた時には、2人して腰を抜かしかけた。そうやって、あちこち探り歩いて、ついに北関東ベトナム人アンダーグラウンドのボス、「群馬のアニキ」にたどり着く。スキンヘッドに蜘蛛の入れ墨、見るからに恐ろしい「群馬のアニキ」の口から語られる犯罪組織の真実とは……。豚の窃盗から、誘拐、殺人と、あらゆる犯罪現場に米とベトナム人の好物、雷魚とアヒル、そしてビールを手土産に走り回る2人。恐ろしくて面白い、アンダーグラウンドレポート!

著者紹介

安田 峰俊 (ヤスダ ミネトシ)  
1982年、滋賀県生まれ。広島大学大学院文学研究科博士課程前期修了(中国近現代史)。ルポライター。立命館大学人文科学研究所客員協力研究員。中国およびアジア世界を主なフィールドとし、『八九六四「天安門事件」は再び起きるか』(KADOKAWA)が第5回城山三郎賞と第50回大宅壮一ノンフィクション賞、『「低度」外国人材移民焼き畑国家、日本』(同)が第5回及川眠子賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)