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ゴダール革命

増補決定版

ちくま学芸文庫 ハ1−10

出版社名 筑摩書房
出版年月 2023年2月
ISBNコード 978-4-480-51159-1
4-480-51159-8
税込価格 1,430円
頁数・縦 381P 15cm
シリーズ名 ゴダール革命

商品内容

要旨

いつ炸裂するかわからない時限爆弾として映画があるとするならば、ジャン=リュック・ゴダールの作品はいかなる条件のもとにそうであるのか、あるいはそうでないのか。映画批評的/映画史的差異を捉えた者だけに現れる問題が存在する―。最初の長編『勝手にしやがれ』から遺作『イメージの本』まで、稀代の映画作家が置かれ続けた孤独。撮ることと観ることとのいまだ決着のつかない闘争の場に対峙してきた著者は、「映画はもはやゴダールなど必要としていない」と断じる勇気を持てと訴える。新たなる孤独の創造のために。ゴダールへのインタヴューなどを再録増補した決定版論集。

目次

プロローグ 時限装置としてのゴダール
1 映画作家は映画を撮る(破局的スローモーション)
2 映画作家は映画から遠く離れる(「白痴」の帰還)
3 映画作家は決算の身振りを演じる(ゴダールの「孤独」)
4 映画作家は世紀のはざまを生きる(そして、誰もいなくなってしまった、のだろうか…―『新ドイツ零年』
喪中のゴダール―『JLG/自画像』 ほか)
5 映画作家の仕事をたどる(『勝手にしやがれ』
『はなればなれに』 ほか)
エピローグ ゴダール革命に向けて
付録 特別インタヴュー・追悼文

出版社・メーカーコメント

「失敗の成功」を反復する映画作家が置かれ続けた孤独。それは何を意味するのか。ゴダールへのインタヴューなどを再録増補した決定版。解説 堀潤之

著者紹介

蓮實 重彦 (ハスミ シゲヒコ)  
1936年東京生まれ。60年東京大学文学部仏文学科卒業。同大学大学院人文研究科仏文学専攻修了。65年パリ大学大学院より博士号取得。東京大学教養学部教授(表象文化論)、東京大学総長を歴任。東京大学名誉教授。仏文学にとどまらず、映画、現代思想、日本文学など多方面で精力的な評論活動を展開し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)