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教養としての日本の城 どのように進化し、消えていったか

平凡社新書 1023

出版社名 平凡社
出版年月 2023年2月
ISBNコード 978-4-582-86023-8
4-582-86023-0
税込価格 1,012円
頁数・縦 253P 18cm

商品内容

要旨

高くそびえる天守、水をたたえた堀、堅固な石垣…。戦国末期に生まれた築城技術は、西洋の影響も受け江戸時代初期までめざましく進歩しつづけた。しかし一国一城令や鎖国により、状況は一変する。城郭様式は国内で独自の発展を遂げるようになるが、それは城という文化の衰退の始まりでもあった。安土城から五稜郭まで300年間を12の視点で見る。

目次

安土城―奇想天外な高層建築が突如誕生した理由
大坂城―秀吉の城を埋めて破格のスケールに 不思議な復興天守の理解のしかた
小田原城―北条時代はヨーロッパ流城塞都市 江戸時代は災害のデパート
熊本城―日本一美しく壮大な石垣には世界からの影響が
姫路城―世界が認めた屈指の名城がこれほど美しい隠された理由
二条城―天皇に徳川の権勢を示す城にこれだけ見つかる西洋の痕跡
彦根城―古城から建物を寄せ集める 欧米では不可能な日本の早業
名古屋城―復元された本丸御殿の金碧障壁画に見えるもの
江戸城―焼けても同じプランで建てつづけた日本の特殊事情
島原城と原城―世界に開かれた窓を閉ざす契機となった島原の乱の舞台
丸亀城、宇和島城、高知城、松山城―鎖国下に建てられた進化が止まった天守たち
松前城と五稜郭―幕末に設計された最新の城が役に立たなかった理由

出版社・メーカーコメント

姫路城、江戸城、熊本城……なぜ日本の城は豊かな発展を遂げ、消えたのか。16の城を世界史の中で読み解き、新たな視座でとらえ直す

著者紹介

香原 斗志 (カハラ トシ)  
歴史評論家、音楽評論家。神奈川県出身。早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。執筆対象は主として日本中世史、近世史。ヨーロッパの音楽、美術、建築にも精通し、オペラをはじめとするクラシック音楽の評論活動も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)