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どんがら トヨタエンジニアの反骨

出版社名 講談社
出版年月 2023年2月
ISBNコード 978-4-06-531157-8
4-06-531157-8
税込価格 1,980円
頁数・縦 348P 20cm

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要旨

世界中に知れ渡り、信奉者も多い日本発のビジネスモデルに「トヨタ生産方式」がある。だがトヨタには、あまり有名ではないが、もう一つ独自の「方式」がある。「トヨタ製品開発方式」だ。同社内で「Z」と呼ばれるチーフエンジニアを中心とした製品開発チームによる、新車、新技術の開発システムである。本書は、スポーツカー「86(ハチロク)」「スープラ」の復活を手掛けた元トヨタチーフエンジニア・多田哲哉氏を主人公とするビジネスノンフィクション。「絶対に売れない、儲からない」と言われ、8年間新車が発売されていなかったスポーツカーを、富士重工(現・スバル)との業務提携により、2012年に“復活”させるまでの過程を、その後の「スープラ」プロジェクトを含めてリアルに描き出している。トヨタのチーフエンジニアの中でも“異端”の存在だった多田氏は、旧弊にとらわれない発想のもと、情熱を傾け、社内外の同志とともに、今では名車と謳われる「86」を作り上げた。著者は、元読売新聞編集委員のノンフィクション作家。2004年から2011年まで巨人軍球団代表を務めた。2014年『しんがり 山一證券 最後の12人』(講談社文庫)で第36回講談社ノンフィクション賞を受賞。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2023年4月14日]

商品内容

要旨

「絶対に売れない、儲からない」と言われてもスポーツカー「86」の復活に賭けたトヨタチーフエンジニアとその部下たち。巨大企業でもがき、打ちのめされながら、へこたれず夢を追いかけるサラリーマンの心ふるわすノンフィクション。圧倒的な取材で紡ぐ、熱き男たちとその家族の物語。

出版社・メーカーコメント

会社のために働くな。「絶対に売れない、儲からない」と言われた、時代に逆らう最後のスポーツカーを、命がけで造り上げた男がいる。日本最大の自動車会社・トヨタでもがき、苦しみ、サラリーマンでありながらも夢を追い続けるエンジニアたちの、心ふるわすノンフィクション。スポーツカー「86」「スープラ」の復活を手掛けた元トヨタチーフエンジニア・多田哲哉を主人公に、技術者やその家族の苦闘と人生の喜びを描いた「週刊現代」の人気連載「ゼットの人びと」を大幅に加筆修正。これまで秘密のベールに包まれてきた、トヨタエンジニアの牙城「技術本館」内部で繰り広げられる人間模様、スポーツカー開発の詳細なプロセス、そしてトヨタを世界企業に押し上げた歴代チーフエンジニアたちの「仕事術」にも、綿密な取材で肉薄する。スポーツカーファンのみならず、人生と仕事に悩むすべての人へ贈る物語。

著者紹介

清武 英利 (キヨタケ ヒデトシ)  
1950年、宮崎県生まれ。立命館大学経済学部を卒業後、1975年に読売新聞社に入社。社会部記者として警視庁、国税庁などを担当し、2001年から中部本社社会部長を務める。東京本社編集委員、運動部長を経て、2004年に読売巨人軍取締役球団代表兼編成本部長に就任。2011年に同専務取締役球団代表兼GM・編成本部長・オーナー代行を解任され、以後ノンフィクション作家として活動する。2014年『しんがり 山一證券最後の12人』で講談社ノンフィクション賞を、2018年『石つぶて 警視庁二課刑事の残したもの』で大宅壮一ノンフィクション賞読者賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)