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妖異幻怪 陰陽師・安倍晴明トリビュート

文春文庫 ゆ2−38

出版社名 文藝春秋
出版年月 2023年3月
ISBNコード 978-4-16-792009-8
4-16-792009-3
税込価格 792円
頁数・縦 303P 16cm

商品内容

要旨

稀代の陰陽師・安倍晴明が様々な怪異に挑む「陰陽師」シリーズ。著者による傑作短編に加え、新進気鋭の作家4人が新たな「陰陽師」の物語を紡ぐ。右耳に妖が棲む女房、墓を荒らす奇妙な童、さらには室町の法師陰陽師や、戦乱の世を憂うキリシタン陰陽師も登場。怖くて美しい「陰陽師」の世界が凝縮した一冊。

出版社・メーカーコメント

大人気シリーズ「陰陽師」のアンソロジー。夢枕獏による「陰陽師」短編2本と、「オール讀物」の「陰陽師」特集に掲載された新進気鋭の作家4名による短編を収録しています。舞台は平安時代にとどまらず、室町時代・戦国時代の陰陽師まで登場。時と場所が変わっても色褪せない、「陰陽師」の魅力が詰まった一冊です。(解説・細谷正充)収録作品・露子姫が見つけた不思議な烏毛虫は、食べれば食べるほど大きくなり…(夢枕獏「むしめづる姫」)・信子姫に仕える、耳のいい女房。彼女は右耳には虫が棲んでいて…(蝉谷めぐ実「耳穴の虫」)・鳥辺野で騒ぎを起こす少年は、博雅の腕を欲していた。その理由は?(谷津矢車「博雅、鳥辺野で葉二を奏でること」)・足利義教の時代。法師陰陽師の兄弟が、蘆屋道満の式神に出会う(上田早夕里「井戸と、一つ火」)・戦国大名・細川幽斎とキリシタン陰陽師が、「連歌」をもって妖に挑む(武川佑「遠輪廻」)・晴明たちが出会った不思議な少年は、唐の国からやってきた「??」だった(夢枕獏「??太子」)

著者紹介

夢枕 獏 (ユメマクラ バク)  
1951年、神奈川県生まれ。1977年、「奇想天外」誌に「カエルの死」が掲載されデビュー。『上弦の月を喰べる獅子』で、1989年に第10回日本SF大賞を受賞。『神々の山嶺』で、1998年に第11回柴田錬三郎賞を受賞。『大江戸釣客伝』で、2011年に第39回泉鏡花文学賞、第5回舟橋聖一文学賞、翌年に第46回吉川英治文学賞を受賞。2017年に第65回菊池寛賞を受賞
蝉谷 めぐ実 (セミタニ メグミ)  
1992年、大阪府生まれ。2020年『化け者心中』で第11回小説野性時代新人賞を受賞し、デビュー。2021年に同作で第10回日本歴史時代作家協会賞新人賞、第27回中山義秀文学賞を受賞
谷津 矢車 (ヤツ ヤグルマ)  
1986年、東京都生まれ。2012年「蒲生の記」で第18回歴史群像大賞優秀賞受賞。2013年『洛中洛外画狂伝 狩野永徳』でデビュー
上田 早夕里 (ウエダ サユリ)  
1964年、兵庫県生まれ。2003年『火星ダーク・バラード』で第4回小松左京賞を受賞し、デビュー。2011年『華竜の宮』で第32回日本SF大賞を受賞。SF以外のジャンルも執筆し、幅広い創作活動を行っている
武川 佑 (タケカワ ユウ)  
1981年、神奈川県生まれ。2016年「鬼惑い」で第1回決戦!小説大賞奨励賞を受賞。2017年『虎の牙』でデビュー。2018年、同作で第7回歴史時代作家クラブ賞新人賞を受賞。2021年『千里をゆけ くじ引き将軍と隻腕女』で、第10回歴史時代作家協会賞作品賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)