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死と生の仏教哲学 親鸞と空海を読む

角川選書 665

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2023年3月
ISBNコード 978-4-04-703717-5
4-04-703717-6
税込価格 1,980円
頁数・縦 297P 19cm

商品内容

要旨

生まれると同時に、誰もが死への旅を歩み始める。誕生・成長・消滅の逃れられないサイクルには、いかなる意味があるのか。阿弥陀仏の存在を通じ、生死を超越する静寂としての「浄土」をみた親鸞『正信偈』。「空」という自己否定の思想により、世界が大日如来の身体として聖化されることを説いた空海『即身成仏義』。自らの老いと死、身近な人の死、留まることのない時間を冷徹に見つめ、日本仏教の礎を築いた二大巨人と対話する仏教哲学。

目次

第1章 インド思想から日本仏教へ
第2章 日本仏教の二つの典型―親鸞と空海
第3章 生命の意味と他者の存在
第4章 親鸞『正信偈』を読む―死と浄土(第一段 無量の光明と寿命
第二段 法蔵菩薩の修行の始まり
第三段 法蔵菩薩の修行の成就
第四段 釈迦の教え
第五段 浄土教の歴史)
第5章 空海『即身成仏義』を読む―世界の聖化(即身成仏とは何か
第一頌第一句 世界の構成要素
第一頌第一句 諸要素と身体
第一頌第二句 世界とマンダラ
第一頌第三、四句 仏と衆生
第二頌 成仏)
終章

出版社・メーカーコメント

人は必ず死ぬのに、なぜ今を生きるのか? 二大巨頭の思想に探る究極の問い今この世界を生き、やがて死を迎え消滅する。あらゆる生命がたどるこのプロセスを仏教はどのように考えてきたのか。死と浄土、世界と聖性をめぐる究極の問いを、親鸞『正信偈』と空海『即身成仏義』に探る。

著者紹介

立川 武蔵 (タチカワ ムサシ)  
1942年、名古屋生まれ。国立民族学博物館名誉教授。名古屋大学文学部卒業。同大学大学院博士課程中退後、ハーバード大学大学院にてPh.D.取得。文学博士。仏教学とインド学を専門とし、2001年に中村元東方学術賞受賞、08年に紫綬褒章、15年に瑞宝中綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)