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東京、はじまる

文春文庫 か48−8

出版社名 文藝春秋
出版年月 2023年4月
ISBNコード 978-4-16-792025-8
4-16-792025-5
税込価格 1,001円
頁数・縦 442P 16cm

商品内容

要旨

「このままでは、日本はほろびる」明治16年、イギリス留学から帰国し竣工直前の鹿鳴館から東京の景色を見た辰野金吾は焦った。列強に負けない首都を、日本人の手で造らなければならない―恩師コンドルから日本銀行本店の仕事を横取りし、東京駅舎をはじめ近代国家の形を作り続けた稀代の建築家の熱い生涯。

出版社・メーカーコメント

日本銀行本店や東京駅など、近代日本を象徴する建物を矢継ぎ早に設計した、明治を代表する建築家・辰野金吾。下級武士から身を立てるべく学問に励み、洋行して列強諸国と日本の差に焦り、帰国後はなんと恩師ジョサイア・コンドルを蹴落として日銀の建築を横取りする……!周囲を振り回しながらも、この維新期ならではの超人・金吾は熱い志で近代日本の顔を次々を作り上げていく。日銀の地下にある意外な仕掛け、東京駅の周辺にかつて広がっていた海の蘊蓄など、誰もが見慣れた建築物の向こうに秘められたドラマを知ることもできる。ベストセラー『家康、江戸を建てる』の著者が「江戸を壊して東京を建てた」辰野金吾を描く、大きく楽しい一代記!

著者紹介

門井 慶喜 (カドイ ヨシノブ)  
昭和46(1971)年、群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。平成15(2003)年、「キッドナッパーズ」で第42回オール讀物推理小説新人賞を受賞。推理小説に留まらず、時代小説にも進出。28年には『家康、江戸を建てる』がベストセラーとなる。同年、『マジカル・ヒストリー・ツアー』で第69回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)、未来の大阪文化を担う人材に対して贈られる、第34回咲くやこの花賞を受賞。30年、『銀河鉄道の父』で第158回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)