• 本

小津安二郎

出版社名 新潮社
出版年月 2023年3月
ISBNコード 978-4-10-352472-4
4-10-352472-3
税込価格 2,970円
頁数・縦 397P 20cm

商品内容

文学賞情報

2023年 第50回 大佛次郎賞受賞

要旨

小津監督のキャメラが捉える原節子の向こうには、いつも中国で戦病死した天才・山中貞雄監督の存在があった―。生誕120年/没後60年を迎える巨匠の傑作群の謎を解く決定版評伝!

目次

「無」と「無常」と「無藝荘」
和田金と宣長と「東京物語」の松阪
「麦秋」の不可思議なキャメラ移動
「麦秋」の空、「麦秋」のオルゴール
「大和はええぞ、まほろばじゃ」
人の如く鶏頭立てり「東京物語」
「晩春」の壷は、値百万両
「戦争未亡人」紀子と「社会的寡婦」百万人
原節子結婚説―「痒い」平山「痒い」小津
「秋刀魚」と「鱧」の三角関係〔ほか〕

出版社・メーカーコメント

小津のキャメラが捉える原節子の向こうに、戦死した天才・山中貞雄がいる! 「晩春」「麦秋」「東京物語」――世界に誇る傑作群には、盟友への鎮魂歌がいつも静かに流れていた。鶏頭、麦畑、未亡人、粉雪、京都東山、龍安寺、そして壺……。激動の戦後史の中で、名匠は画面のディテールに秘められた想いを託す。生者と死者との間の「聖なる三角関係」が織り成す静寂の美の謎を解き明かす決定的評伝!

著者紹介

平山 周吉 (ヒラヤマ シュウキチ)  
1952年東京都生まれ。雑文家。慶応義塾大学文学部卒。雑誌、書籍の編集に携わってきた。昭和史に関する資料、回想、雑本の類を収集して雑読、積ん読している。著書に『戦争画リターンズ―藤田嗣治とアッツ島の花々』(芸術新聞社、雑学大賞出版社賞)、『江藤淳は甦える』(新潮社、小林秀雄賞)、『満洲国グランドホテル』(芸術新聞社、司馬遼太郎賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)