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視覚と間文化性

出版社名 法政大学出版局
出版年月 2023年3月
ISBNコード 978-4-588-15133-0
4-588-15133-9
税込価格 4,950円
頁数・縦 334P 22cm

商品内容

要旨

哲学において視覚はいかに論じられてきたか?歴史的・文化的制約をこえてわたしたちの“みる”という経験を語ることは可能か?古代哲学から現象学、精神分析、批判理論、脱構築、フェミニズムまで。マーティン・ジェイの視覚論『うつむく眼』に対する日本からの応答を編んだ“視覚思想史”論集。ジェイの日本講演『融合する地平?』を収録!

目次

融合する地平?―日本における『うつむく眼』
ソクラテスの鏡―見る哲学者、聴く哲学者
視覚中心主義とニーチェ―“不動の視点”から“視点の自在な切り替え”へ
見ること、見えなくなること、見えるようにすること―リルケの経験
フッサール現象学における「見る」ことと動機づけ
ハイデガーと「視覚中心主義」を巡って―マーティン・ジェイへの応答
照明の弁証法
メルロ=ポンティの知覚論―マーティン・ジェイ『うつむく眼』の周囲で
視覚の狂気とイカロスの眼差し―メルロ=ポンティ、ビュシ=グリュックスマン、マーティン・ジェイにおける視覚体制と間文化性
見ないことの倫理―レヴィナスの他者論における視覚の位置づけ
空気に触れる眼―イリガライと触覚的視覚
Frag−mentとしての世界―ジェラール・グラネスの視覚論と絵画論
視覚の脱構築/権威剥奪―ジェイ『うつむく眼』からデリダ『触覚』へ
視覚と新自由主義―見えることと「見えないこと」

著者紹介

加國 尚志 (カクニ タカシ)  
立命館大学文学部教授。哲学専攻
亀井 大輔 (カメイ ダイスケ)  
立命館大学文学部教授。哲学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)