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領海・漁業・外交 19〜20世紀の海洋への新視点

出版社名 晃洋書房
出版年月 2023年3月
ISBNコード 978-4-7710-3741-0
4-7710-3741-8
税込価格 7,480円
頁数・縦 398,5P 22cm

商品内容

要旨

これまでの海域史は、海洋をおもに交通路・交易路として捉え、それ自体を見つめる視点に欠けていた。本書では、「領海主権」「海洋権益」「海洋社会」を基軸にすえ、領海・資源・汚染・安全保障など、現代社会を理解するためのキーワードから、海洋に正面から向き合う。歴史・政治・法・軍事・社会・文化の各分野の専門家が結集し、新たな「海洋の歴史」を描き出そうとする試み。

目次

序章 「海洋の歴史」研究への新視点
第1章 近代中国の領海主権と漁業博覧会―張謇による「海権」の実践
第2章 一九二〇年代における漁場監視と日中関係―竜口・海州のマダイ漁場を事例として
第3章 カナダ日本人移民による塩鰊のアジアへの輸出―戦間期における塩干魚類の移動
第4章 生態学的地図作成の試み―戦間期の北太平洋における鮭鱒漁業の変容と水産海洋学的アプローチの台頭
第5章 遠洋練習航海論―大日本帝国海軍・海上自衛隊を例として
第6章 一九三〇年代後半の日ソ漁業交渉
第7章 日米漁業摩擦の渦中における知の生産と翻訳
第8章 中華民国海軍敦睦艦隊と日華中関係―一九七二年の訪日をめぐって
第9章 一九七〇年代中国の渤海・南黄海汚染問題
第10章 台湾の捕鯨「外交」―一九八一年の捕鯨停止宣言前後を中心に

著者紹介

太田 出 (オオタ イズル)  
大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。京都大学大学院人間・環境学研究科教授
川島 真 (カワシマ シン)  
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了、博士(文学)。東京大学大学院総合文化研究科教授
森口(土屋) 由香 (モリグチ(ツチヤ) ユカ)  
ミネソタ大学大学院アメリカ研究科博士後期課程修了、Ph.D.。京都大学大学院人間・環境学研究科教授
奈良岡 聰智 (ナラオカ ソウチ)  
京都大学大学院法学研究科博士後期課程修了、博士(法学)。京都大学大学院法学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)