先史考古学論考 石器と先史文化
出版社名 | 六一書房 |
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出版年月 | 2023年3月 |
ISBNコード |
978-4-86445-163-5
(4-86445-163-X) |
税込価格 | 11,000円 |
頁数・縦 | 353P 27cm |
商品内容
要旨 |
本書は、半世紀に及ぶ我が研究人生の到達点であり、また同時に通過点でもある。筆者はこれまで、関東の石器群を中心として先史文化の解明を模索し、逐次その成果を披瀝してきた。この間、新たな視点を求めて資料の悉皆調査と徹底的な観察に努め、隠れた資料にも光を当てる日々が続いた。その結果、旧石器時代の「環状ユニット(ブロック群)」(1987年)・「北方系細石刃石器群」(1989年)・「茨城編年」(1995年)、縄文時代の「木葉形薄型尖頭器」(2008年)・「花輪台型石鏃」(2018年)・「向ノ原型五角形鏃」(2018年)・「駿豆五角形鏃」(2014年・2016年)・「段間型箆状石器」(1984年)、および石器石材の一種である「東北頁岩」(2013年)などの学術用語を提唱し、併せて基礎的な知見も提示することができた。本書の執筆にあたっては、これまでの著作のうち主なものを、時系列に沿って12の論考(「環状ユニット(ブロック群)の歴史的意義」、「国府系石器群の特質とその意味」、「上ゲ屋型彫刻刀形石器の特質とその評価」、「北方系細石刃石器群の研究」、「東日本におけるホロカ型細石刃石器群の実相」、「本ノ木型尖頭器総論(新編)」、「神子柴型石斧の実像とその系譜」、「神子柴型石斧の終焉と次世代の石斧の出現」、「縄文時草創期後半の両面加工石器群の様相とその展開」、「「渡来石器」と北回りの石器群」、「「駿豆五角形鏃」の登場と意義」、「出現期の石鏃とその系譜」)に再編成し、併せて最新のデータを追加して内容を一新した。また、読者諸賢の検証の便を図るために可能な限り基礎データの提示に努めた。 |
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目次 |
第1部 旧石器時代(環状ユニット(ブロック群)の歴史的意義 |