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住吉物語 日本の古典

角川ソフィア文庫 A5−1 ビギナーズ・クラシックス

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2023年4月
ISBNコード 978-4-04-400723-2
4-04-400723-3
税込価格 1,144円
頁数・縦 339P 15cm

商品内容

要旨

輝くように美しい姫君の幸せを意地悪な継母が妬み、迫害する。苛めを逃れて、都から遠く離れた住吉に隠れ住む姫君のもとへ、霊験あらたかな長谷観音の夢告と琴の音に導かれ、男君の三位中将がやってくる。再会したふたりを待ち受ける結末は―?『源氏物語』よりもわかりやすく、物語性に富んだ平安時代の傑作『住吉物語』。紫式部や清少納言ら平安貴族たちを夢中にさせた、日本版「シンデレラ・ストーリー」の全文を丁寧に解説。

目次

姫君誕生
母宮病死
姫君の悲しみ
姫君成長
姫君引き取り
継母の登場
初時雨
女郎花の露重げ
立ち帰り
筑前の裏切り
男君三の君と結婚
琴の音
甲斐のしらね
嵯峨野逍遙
美人くらべ
嵯峨野の松
松の緑
男君の嘆き
乳母の死
暁の鐘
草葉の露
玉鬘
善知識
入内準備
むくつけ女
縁談
主計助
住吉の尼君
尼君の手紙
露の身
別離
住吉退去
姫君出奔
うす紅葉
住吉の情景
住吉と都―回り舞台
冬籠り
姫君の文
つがはぬ鴛鳶
長谷寺の霊夢
暁の夢
住吉下向
邂逅
契り
召還
浮きたる船
帰京
若君誕生
除目の後
袴着
老いたる大納言
小桂の謎
父娘再会
継母離別
後日譚
大団円
「妻」について
母宮の遺言について
継母と継子
本文異同
「乳母」のいる風景
シグナルとしての琴の音
「藤襲」に注目
「むくつけ女」について
「住吉の尼君」について
「心寄せの式部」について
岩木ならねば
臥しまろぶ

出版社・メーカーコメント

日本版シンデレラストーリーの金字塔を文庫版で。『住吉物語』は、継子いじめ物語の代表的作品。継母に引き取られた姫君が、妨害されながらも、少将に愛され幸せになる。反対に継母は零落するという日本版シンデレラストーリー。丁寧な解説で一気に読める。

著者紹介

吉海 直人 (ヨシカイ ナオト)  
1953年、長崎県生まれ。國學院大學大学院博士後期課程修了。博士(文学)。国文学研究資料館助手を経て、同志社女子大学表象文化学部特任教授。専門は平安時代の物語及び和歌文学(特に『源氏物語』と『百人一首』)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)