• 本

エタンプの預言者

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2023年4月
ISBNコード 978-4-04-112496-3
4-04-112496-4
税込価格 2,640円
頁数・縦 377P 19cm

商品内容

要旨

かつてタレント歴史学者を夢見たロスコフは、落ち目だった。1995年に「冷戦下米国のソ連スパイ事件」を巡る書籍を出版したが、直後CIAが機密解除、本は一夜にして紙くずに。妻とは離婚し大学を退職、酒浸りだったロスコフは、同性愛者の娘のラディカルフェミニストの恋人に刺激され、研究を再開、サルトルやボリス・ヴィアンと親交があったアメリカの詩人・ウィローについての書籍を刊行する。客わずか5人の出版記念トークショーの席上、ロスコフはウィローが黒人であることを記述しなかった理由を問われる。翌朝掲載されたブログ記事が炎上し、ロスコフはレイシストだという非難にさらされる。さらに自分を擁護するツイートに返信したロスコフは、炎上を煽ってしまう。ツイートした知人は、極右政党に入党していたのだ―。現代社会への痛烈な皮肉。超弩級の注目作!ゴンクール賞、フェミナ賞、ルノードー賞、アカデミー・フランセーズ賞、ジャン・ジオノ賞…フランスの名だたる文学賞レースで候補作入り!!フロール賞受賞作!

出版社・メーカーコメント

フランスでゴンクール賞ほか6賞ノミネート、センセーショナルな問題作!スター学者だったロスコフは、退官後、サルトルやボリス・ヴィアンと親交があったアメリカ人詩人の書籍を刊行するが、詩人が黒人であることを記述せず、世論が炎上。キャンセルカルチャーの餌食となり−−。

著者紹介

カンタン,アベル (カンタン,アベル)   Quentin,Abel
弁護士、作家。2019年に小説デビュー。デビュー作『Soeur』でゴンクール賞のロングリスト入りを果たしたほか、ゴンクール賞処女小説賞ではショートリスト入り。2作目の本作で、ゴンクール賞、フェミナ賞、ルノードー賞、フロール賞、アカデミー・フランセーズ賞、ジャン・ジオノ賞の6賞で候補、21年にフロール賞を受賞し、注目を浴びている
中村 佳子 (ナカムラ ヨシコ)  
1967年広島県生まれ。文芸翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)