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平安文学の饗宴

出版社名 勉誠社
出版年月 2023年3月
ISBNコード 978-4-585-39028-2
4-585-39028-6
税込価格 16,500円
頁数・縦 496P 22cm

商品内容

要旨

『伊勢物語』、『源氏物語』、『土左日記』、『更級日記』…。様々な作品が相互に連関し、漢詩や和歌などにも多大な影響を与えてきた平安文学。それは平安時代のみならず、近世、近現代の文学など、現代にもつながる潮流となり変容を遂げ続けている。流動し続ける平安文学の深く豊かな世界を解き明かす。平安文学研究を領導する二十二の論考による知の饗宴。

目次

奈良末・平安初期における初唐総集の受容―釈慧浄編『続詩苑英華十巻』の伝来と流布、及び序文の訓注
『伊勢物語』芥川章段―女を「おふ」のか「ゐる」のか
『土左日記』亡児追憶の原形質―『万葉集』からの遡及―付、『讃岐典侍日記』への波及
『蜻蛉日記』兼家の催促の歌試解―「しれたるやうなりや」、「人知れず」歌を中心に
『うつほ物語』忠こそ巻と『後撰和歌集』の「涙川」―成立基盤としての貞信公流・九条流
『源氏物語』若紫巻に登場する「左中弁」はどこへ行くのか?―「物語」の人物描写法に関する一考察
『源氏物語』と「高唐賦」―朝顔巻巻末の藤壺の亡霊出現と柏木の死をめぐる表現における影響の可能性
玉鬘十帖の成立と位相
『源氏物語』「篝火」巻における韻律的表現―その全文を対象とした試論
国宝『源氏物語絵巻』「夕霧」の象徴性を読み解く―夕霧の服装がみちびくもの〔ほか〕

著者紹介

中野 幸一 (ナカノ コウイチ)  
早稲田大学名誉教授。文学博士。専攻は平安文学。2011年瑞宝中綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)