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先住民から見た世界史 コロンブスの「新大陸発見」

角川ソフィア文庫 I421−1

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2023年5月
ISBNコード 978-4-04-400757-7
4-04-400757-8
税込価格 1,276円
頁数・縦 290,17P 15cm

商品内容

要旨

コロンブスが15世紀に持ち帰った中南米原産のトウモロコシや、その後に伝わったジャガイモは、ヨーロッパの人口増加に大きく貢献した。他方、アメリカ大陸へ持ち込まれた疫病は、先住民の急激な人口減少を引き起こす。世界の食卓を豊かにした作物の伝播は、のちに「コロンブスの交換」と呼ばれるが、先住民にとっては略奪や侵略に他ならなかった。南米アンデスをフィールドに農学と人類学を研究する著者が描く、もう一つの世界史。

目次

第1部 ヨーロッパに与えたもの(トウモロコシ―コロンブスが持ち帰った穀類
トウガラシ―世界各地の食文化をになう
ジャガイモ―ヨーロッパの飢えを救う )
第2部 先住民にもたらされた災厄(サトウキビ―砂糖の生産と奴隷
馬と牛―生活を破壊したヨーロッパの家畜
天然痘―先住民の凄惨な悲劇)
終章 コロンブスの功罪

出版社・メーカーコメント

殺戮、奴隷化、疫病による大量死−−先住民の悲劇とグローバル化の始まりジャガイモ、唐辛子、トウモロコシなど南米の作物は、世界の食糧事情を大きく変えた。一方、西欧から持ち込まれた天然痘は、アメリカ大陸の人口激減を招く。先住民の視点から、世界史の変革期を捉え直す。

著者紹介

山本 紀夫 (ヤマモト ノリオ)  
1943年、大阪府生まれ。京都大学大学院博士課程単位取得退学。国立民族学博物館名誉教授。農学のちに人類学を専攻し、農学博士(京都大学)、博士(学術、東京大学)。1968年の学生時代からアンデスを中心に、ヒマラヤ、チベット、エチオピアなどの高地で50年あまりにわたって、環境と人間の関係の人類学的調査・研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)