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ごまかさないクラシック音楽

新潮選書

出版社名 新潮社
出版年月 2023年5月
ISBNコード 978-4-10-603896-9
4-10-603896-X
税込価格 2,090円
頁数・縦 342,7P 20cm

商品内容

要旨

西洋音楽のオモテとウラがよくわかる「最強の入門書」!バッハは戦闘的なキリスト教伝道者。ベートーヴェンは西側民主主義のインフルエンサー。ロマン派は資本主義のイデオロギー装置。ワーグナーはアンチ・グローバリスト。ショスタコーヴィチは軍事オタク。古楽から、古典派、ロマン派、国民楽派、そして現代音楽までを総ざらいし、名曲に秘められた「危険な思想」を語り尽くす。

目次

第1章 バッハは「音楽の父」か(「神に奉納される音楽」
「表現する音楽」の始まり
音楽の自由と検閲
なぜバッハは「音楽の父」になった?
バッハと靖國神社?
バッハと占星術?
バッハとプロテスタント
“マタイ受難曲”の異様さ
恐るべし、音楽布教
バッハの本質は「コンポジション」
バッハは「おもしろい」vsショパンは「好き」
グールドと“ゴルトベルク変奏曲”
グールドとランダム再生
ポスト・モダンを先取りしていたバッハ?
『惑星ソラリス』におけるバッハ
バッハが辿り着いた「超近代」)
第2章 ウィーン古典派と音楽の近代 ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン(ハイドン
モーツァルト
ベートーヴェン)
第3章 ロマン派というブラックホール(ロマン派とは何か
ロマン派と「近代」
ワーグナーのどこがすごいのか)
第4章 クラシック音楽の終焉?(第二次世界大戦までのクラシック音楽
第二次世界大戦後のクラシック音楽)

出版社・メーカーコメント

美しい旋律に隠された「危険な本音」とは――? バッハ以前はなぜ「クラシック」ではないのか? ハイドンが学んだ「イギリス趣味」とは何か? モーツァルトが20世紀を先取りできた理由とは? ベートーヴェンは「株式会社の創業社長」? ショパンの「3分間」もワーグナーの「3時間」も根は同じ? 古楽から現代音楽まで、「名曲の魔力」を学び直せる最強の入門書。

著者紹介

岡田 暁生 (オカダ アケオ)  
1960年、京都市生まれ。音楽学者。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。京都大学人文科学研究所教授。『オペラの運命』でサントリー学芸賞、『ピアニストになりたい!』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、『音楽の聴き方』で吉田秀和賞、『音楽の危機』で小林秀雄賞受賞
片山 杜秀 (カタヤマ モリヒデ)  
1963年、仙台市生まれ。政治思想史研究者、音楽評論家。慶應義塾大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。慶應義塾大学法学部教授。『音盤考現学』および『音盤博物誌』で吉田秀和賞、サントリー学芸賞を受賞。『未完のファシズム』で司馬遼太郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)