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アナロジア AIの次に来るもの

出版社名 早川書房
出版年月 2023年5月
ISBNコード 978-4-15-210237-9
4-15-210237-3
税込価格 3,300円
頁数・縦 382P 20cm

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要旨

組織のDX(デジタル・トランスフォーメーション)など、「デジタル」という言葉がもてはやされる昨今だが、実はコンピュータなどによる情報処理や人類の知的活動が「アナログ」に回帰しつつあるという。人間の脳をはじめとする自然界はアナログであるが、そこに戻るとはどういうことだろうか。本書では、18世紀初頭からの自然や人類とマシンの関係における歴史を、さまざまな場面を活写しながら辿り、アナログからデジタルへ、そして再びアナログが台頭する現象について論じている。1741年に法律家、哲学者で数学者のライプニッツは当時のロシア皇帝ピョートル皇帝に、デジタル・コンピューティングの原型となる計算推論を政策に取り入れる計画を提案した。それから200年以上を経てデジタルのマシンによって人間が自然を支配する世界が出現したように見えた。だが、ここに来てアナログが戻ってきたのである。著者は科学史家で著書に『チューリングの大聖堂』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)がある。父は世界的な物理学者のフリーマン・ダイソン。なおタイトルの「アナロジア」とはアナログを意味する、ギリシャ語からラテン語に受け継がれた言葉である。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2023年6月16日]

商品内容

要旨

0と1によらない計算は人類に何をもたらすか?カヤックビルダーとしても著名な科学史家が放つ、ポストAI時代の予言書。フィナンシャル・タイムズ年間ベストブック。世界は連続体である。この事実に、震えよ!

目次

第0章 ライプニッツ群島―アナログからデジタルへ、そしてまたアナログへ
第1章 一七四一年
第2章 最後のアパッチ族
第3章 爬虫類の時代
第4章 イルカの声
第5章 ツリーハウス
第6章 ひも理論
第7章 エレホン再訪
第8章 時間は存在しない
第9章 連続体仮説

出版社・メーカーコメント

0と1で世界のすべてを記述することは本当に可能か。デジタルの限界が露わになる時、アナログの秘めたる力が回帰する――。カヤックビルダーとしても著名な科学史家が博覧強記を揮い、ライプニッツからポストAIまで自然・人間・機械のもつれあう運命を描く

著者紹介

ダイソン,ジョージ (ダイソン,ジョージ)   Dyson,George
1953年生まれ。アメリカの科学史家。16歳で家出し、カナダのブリティッシュ・コロンビア州沿岸の森林に移り住む。地上30メートルのツリーハウスで暮らしながら、アラスカ先住民であるアリュート族のカヤック「バイダルカ」の復元に情熱を注ぐ。のち、科学史家に転身。著書に『チューリングの大聖堂』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫、第49回日本翻訳出版文化賞受賞)など。父は世界的な物理学者のフリーマン・ダイソン、姉は投資家でIT業界のオピニオンリーダーであるエスター・ダイソン
服部 桂 (ハットリ カツラ)  
1951年生まれ。ジャーナリスト。早稲田大学理工学部で修士取得後、1978年に朝日新聞社に入社。84年にAT&T通信ベンチャーに出向。87年から89年まで、MITメディアラボ客員研究員。科学部記者や雑誌編集者を経て2016年に定年退職。関西大学客員教授。早稲田大学、女子美術大学、大阪市立大学などで非常勤講師を務める
橋本 大也 (ハシモト ダイヤ)  
デジタルハリウッド大学教授、同大学メディアライブラリー館長。ビッグデータと人工知能の技術ベンチャー企業であるデータセクション株式会社を2000年に創業。同社を上場させた後、顧問に就任し、教育とITの領域でイノベーションを追求している。多摩大学大学院客員教授。早稲田情報技術研究所取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)