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社会変容と民衆暴力 人びとはなぜそれを選び、いかに語られたのか

出版社名 大月書店
出版年月 2023年5月
ISBNコード 978-4-272-51014-6
4-272-51014-2
税込価格 3,520円
頁数・縦 321P 20cm

商品内容

要旨

日本・アジア・欧州に通底する矛盾を含んだ民衆のリアル。普通の人びとは、なぜ暴力という手段を選び、その力を行使したのか。また被害と加害が同居する地域社会で、それはいかに記憶・記録され語られていったのか。歴史の文脈から、民衆の多様性を読み解く。

目次

序論 今、歴史の領域から民衆暴力を問うことの意味
第1部 宗教・思想を背景とした民衆暴力(天狗党との関係から見た在地社会の暴力
カオダイ教の勃興とナショナリズム―一九二〇〜四〇年代、ベトナム南部の宗教運動
フランス革命期モージュ農村社会とジャック・カトリノ―内面的思索の醸成から自律的行動の萌芽へ
現代の民衆運動における暴力の位相―三里塚闘争を事例にして)
第2部 地域社会内部で発動される民衆暴力(周防大島における明治維新の記憶―「四境の役」の語られ方
近文アイヌ給与予定地事件と和人社会
コザ暴動と秩序のグラディエーション―基地の街の平穏と暴力をめぐって
衡平社の誕生と反衡平運動の論理)
第3部 民衆暴力をめぐる表象・言説(浄瑠璃・歌舞伎から見る暴力とジェンダー―見える暴力から隠蔽される暴力へ
「惨殺」という演出―芝居に描かれた真土村事件
戦後日本における家庭内暴力―新聞メディアに見出される家庭内暴力表象を通して
現代日本における朝鮮人への差別・暴力と歴史認識)

著者紹介

須田 努 (スダ ツトム)  
明治大学情報コミュニケーション学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)