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海軍こぼれ話

中公文庫 あ13−10

出版社名 中央公論新社
出版年月 2023年5月
ISBNコード 978-4-12-207361-6
4-12-207361-8
税込価格 990円
頁数・縦 327P 16cm

商品内容

要旨

自ら海軍に進んだ著者が、提督三部作や『軍艦長門の生涯』には書けなかった海軍を、実体験や取材メモをもとに綴ったエッセイ五〇篇。海軍軍人のスマートさ、蛮男、武勇伝を始め、軍隊の悲惨さ愚かさから潜水艦のトイレ事情まで、多彩な逸話を人間味たっぷりに描く“わがネイビー賛歌”。単行本未収録の講演録「日本海軍の伝統と気風」を増補。

目次

こぼれ話の始まる話
青春の旅立ち
なぜ負けた
カールビンソン
仰ぐ誉れの軍艦旗
サセコイ
へんな英語
ヘル談哀話
まあうれしい
艦長自ら操艦しつつあり
人殺し
軍人勅諭
よく学びよく遊び
町人服
大蔵省は海軍省
泥水すすり草をかみ
気ヲツケラレマス
人のいやがる軍隊に
六ツかしござる
ドナウ河の水深
靴磨き海軍
見て地獄
次元が低い
逆ごよみ
ミッドウェー
われらが知性
乱数表
腐れ士官の捨てどころ
坊さんパイロット
海軍馬鹿
ネルソンと東郷
親英派と親独派
罐焚き
侯爵の植木屋
文壇海軍見立て
航空母艦の幽霊
公用特急券
少将の墓
海軍士官とフランス語
狸の親ごころ
ロイヤル・サルー卜
オモチャの造船所
海軍糞尿譚
満艦飾
遺骨還送
女たちの大東亜戦争
ラッタルはかけあし
考課表
日付変更線
こぼれ話の終る話
日本海軍の伝統と気風

出版社・メーカーコメント

自ら海軍に進んだ著者が、提督三部作や『軍艦長門の生涯』には書けなかった海軍を綴る人間味溢れるエッセイ五〇篇。講演録「日本海軍の伝統と気風」を増補。

著者紹介

阿川 弘之 (アガワ ヒロユキ)  
1920年(大正9)広島市に生まれる。42年(昭和17)9月、東京帝国大学文学部国文科を繰り上げ卒業。兵科予備学生として海軍に入隊し、海軍大尉として中国の漢口にて終戦を迎えた。46年復員。小説家、評論家。主な作品に『春の城』(読売文学賞)、『山本五十六』(新潮社文学賞)、『井上成美』(日本文学大賞)、『志賀直哉』(毎日出版文化賞、野間文芸賞)、『食味風々録』(読売文学賞)など。78年、第三五回日本芸術院賞恩賜賞受賞。93年、文化功労者に顕彰される。99年、文化勲彰受章。2007年、菊池寛賞受賞。日本芸術院会員。15年(平成27)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)