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夜の潜水艦

出版社名 アストラハウス
出版年月 2023年5月
ISBNコード 978-4-908184-43-7
4-908184-43-7
税込価格 2,420円
頁数・縦 262P 20cm

商品内容

要旨

一九六六年のある寒い夜、ボルヘスは汽船の甲板に立ち、海に向けて一枚の硬貨を抛った。―『夜の潜水艦』僕は、この鍵はUSBメモリで、家はまだ完全な状態でこのメモリの中に保存されているだけなのだと想像した。―『竹峰寺鍵と碑の物語』奇妙なペンは、液状のオーロラで満たした試験管のようでもあった。―『彩筆伝承』僕の日常業務は雲の剪定やメンテナンス、広告の印刷、剪定所の運営維持だ。―『裁雲記』しなやかな始まり、雄大な続き、玄妙な転換、そして虚無の終わり。―『杜氏』変な感じがする、と彼女は言った。ちょっと感動するし、とても「ちゅんとする」ような気もする。―『李茵の湖』隕鉄は夜空の星屑だから、夜空そのものを煮つめた液体で焼き入れをしなければならない。―『尺波』彼の内心の聴覚はとても強く、楽譜を読みさえすれば音符の奥底に潜むイメージを見ることができた。―『音楽家』

著者紹介

陳 春成 (チン シュンセイ)  
1990年中国福建省寧徳市生まれ。土木系学部に進学し、専門を学ぶかたわら詩や散文を書く。卒業後、造園技師として地元の植物園に勤務しながらSNSや文芸誌で小説を発表。2019年、「音楽家」が文芸誌『収獲』中篇小説賞を受賞
大久保 洋子 (オオクボ ヒロコ)  
1972年東京生まれ。北京師範大学文学院で中国近現代文学専攻。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)