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SDGs時代にみる教育の普遍化と格差 各国の事例と国際比較から読み解く

出版社名 明石書店
出版年月 2023年5月
ISBNコード 978-4-7503-5600-6
4-7503-5600-X
税込価格 5,280円
頁数・縦 400P 22cm

商品内容

目次

序章 教育の普遍化と格差に関わるフィールド研究と国際比較はなぜ必要か―「SDGs時代」が意味すること
第1部 教育の普遍化と格差(アフリカ)(西アフリカ地域における創り出される「教育」の格差―イスラーム教育と公教育の共存を目指して
幼児教育の「質」と「格差」を問い直す―ザンビア都市インフォーマル居住地における低学費私立園の台頭に着目して
周縁化された子ども間に生じる教育格差の中にある格差―マラウイにおける障害のある児童の就学状況を事例に
マダガスカル農村部における学校から仕事への移行―社会経済的地位による家族の意思決定に着目して
中国の大学におけるアフリカ人学生の留学動機―高等教育の機会の多様化がもたらす新たな格差)
第2部 教育の普遍化と格差(アジア)(バングラデシュ農村の社会経済格差縮減と教育開発―EFAからの30年
カンボジアにおける教育普遍化と教育の質の向上―「コーン・オッ・チェ(しんどい子)」に注目して
タイにおける教育格差と是正措置―「公正な教育のための基金」の設置と事業展開
日本における教育格差とその克服―教育機会確保法をめぐって)
第3部 教育格差をめぐる国際比較(中所得国入りを目指すアフリカ諸国の教育普遍化と格差の展望―ケニア、ウガンダ、およびタイの比較研究
中等教育カリキュラムと修了試験にみる「格差」概念の探索―南アフリカ、ケニア、マダガスカルの比較
インクルーシブ教育政策と学校現場での取り組み―マラウイとエチオピアでの事例研究
すべての子どもが共に学ぶ教育の諸相と課題―日本とスコットランドの事例から
低学費私立学校をめぐる脱国家的な動向―公正で質の高い教育を求めて)
第4部 コロナ禍の学校教育と格差(アフリカ諸国のコロナ禍における学習機会の格差―ケニアとウガンダの事例から
マダガスカルの大学における緊急的な遠隔教育による格差の生成―コロナ禍の教員養成課程学生の日常に着目して
コロナ禍の日本における教育格差への対応―教育行政にみるマイノリティ支援の語られ方
格差是正に向けたデジタル教育普及をめぐる諸課題―コロナ禍のフランスにおける平時の教育支援政策の活用)
終章 教育の普遍化と格差をめぐる国際比較研究―公正の視点から問い直す

著者紹介

澤村 信英 (サワムラ ノブヒデ)  
大阪大学大学院人間科学研究科教授、博士(人間科学)。愛媛大学理学部地球科学科卒業後、青年海外協力隊(マラウイ、理数科教師)を経て、大学院理学研究科修士課程に進学。国際協力事業団(JICA)職員、英国エディンバラ大学アフリカ研究センター(M.Phil.)、広島大学教育開発国際協力研究センター/大学院国際協力研究科准教授・教授を経て現職
小川 未空 (オガワ ミク)  
大阪大学大学院人間科学研究科助教、博士(人間科学)。広島大学教育学部卒業後、大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程・後期課程修了。日本学術振興会特別研究員(DC1)、広島大学大学院国際協力研究科研究員を経て現職
坂上 勝基 (サカウエ カツキ)  
神戸大学大学院国際協力研究科助教、博士(学術)。京都大学農学部および関西学院大学総合政策学部卒業。神戸大学大学院国際協力研究科博士課程修了後、ユネスコバンコク事務所・アジア太平洋地域教育局プログラムオフィサー、日本学術振興会特別研究員(PD)(大阪大学大学院人間科学研究科)、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科講師(任期付)を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)