• 本

ロシア語だけの青春

ちくま文庫 く26−4

出版社名 筑摩書房
出版年月 2023年6月
ISBNコード 978-4-480-43889-8
4-480-43889-0
税込価格 902円
頁数・縦 236P 15cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 言語を学ぶ喜びや楽しさに満ちた回想録

    1980年代の東京。外国語に憧れながら、人と被りたくないという理由でロシア語の勉強を始めた高校生の著者は、代々木駅前の雑居ビルにあったミール・ロシア語研究所の門をたたきます。 そこは、ロシア語学者の東一夫・東多喜子夫婦によって1958年に創立され、2013年に閉校した伝説のロシア語学校。正しい発音を何より重視する独自のメソッドとスパルタ教育のもと、ひたすらにロシア語の教科書の暗記・暗唱を繰り返す日々。 学生から社会人まで、様々なクラスメートたちと共に、高校から大学、やがて研究者となるまでロシア語を学び続けた著者の、本当に"ロシア語だけ"の回想録は、厳しさの中に、言語を学ぶ喜びや楽しさに満ちています。

    (2025年7月13日)

商品内容

要旨

東京・代々木の雑居ビルにあった「ミール・ロシア語研究所」。高校生だった著者は、その門をたたき、全力でロシア語学習に取り組む日々が始まった。ひたすらにロシア語を聴き、発音し、暗唱する。その方法で成長した著者は、やがて語学教師になる道へと進む―。2013年に閉校した伝説のロシア語学校での日々を描き、ことばを学ぶこと、教えることを熱く語る青春記。

目次

プロローグ 東京の真ん中にロシアがあった
第1部 生徒として(ヘンな高校生の「入門」
笑えない笑い話との格闘
一生のバイブルとの出合い ほか)
第2部 教師として(M物産へ出張講師
22の不幸を笑わない
再びヘンな高校生の登場 ほか)
第3部 再び教師として(突然の閉校
最後の講師として)
エピローグ 他のやり方は知らない

著者紹介

黒田 龍之助 (クロダ リュウノスケ)  
1964年東京生まれ。上智大学外国語学部ロシア語学科卒業、東京大学大学院修了。東京工業大学助教授(ロシア語)、明治大学助教授(英語)を歴任。現在、神田外語大学特任教授、神戸市外国語大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)