逆ソクラテス
集英社文庫 い64−4
出版社名 | 集英社 |
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出版年月 | 2023年6月 |
ISBNコード |
978-4-08-744532-9
(4-08-744532-1) |
税込価格 | 792円 |
頁数・縦 | 329P 16cm |
書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件
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- おすすめ度
- (有)フジヤ書店 (北海道網走市)
逆ソクラテスには、5作の短編が収められている。
私のイチオシは「スロウではない」。
主人公の司とその友達、悠太の「ドン・コルレオーネどうして○○なんでしょうか」というようなやりとりが印象的だ。
運動会のリレーをめぐる話なのだが中盤から終盤にかけては勢いよく話が進み、すっと余韻を残して感動的に終わる。
短編はすべてつながってはいないが必ず主人公たちの小学生時代のことが描かれる。
長めだが短編なのでサクサク読み進められる。
そして大人でも子供でも納得して共感できることが書かれている。
内容も、あとがきも、装丁も素敵なので手にとって、読んで、眺めてみてほしい。
第二中学校 職場体験学習研修生 黒縁メガネ(2024年7月11日)
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商品内容
要旨 |
「敵は、先入観だよ」学力も運動もそこそこの小学6年生の僕は、転校生の安斎から、突然ある作戦を持ちかけられる。カンニングから始まったその計画は、クラスメイトや担任の先生を巻き込んで、予想外の結末を迎える。はたして逆転劇なるか!?表題作ほか、「スロウではない」「非オプティマス」など、世界をひっくり返す無上の全5編を収録。最高の読後感を約束する、第33回柴田錬三郎賞受賞作。 |
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出版社・メーカーコメント
【2021年本屋大賞ノミネート作】【第33回柴田錬三郎賞受賞作】敵は、先入観。世界をひっくり返せ!伊坂幸太郎史上、最高の読後感。デビュー20年目の真っ向勝負!逆転劇なるか!? カンニングから始まったその作戦は、クラスメイトを巻き込み、思いもよらぬ結末を迎える−−「逆ソクラテス」足の速さだけが正義……ではない? 運動音痴の少年は、運動会のリレー選手にくじ引きで選ばれてしまうが−−「スロウではない」最後のミニバス大会。五人は、あと一歩のところで、“敵”に負けてしまった。アンハッピー。でも、戦いはまだ続いているかも−−「アンスポーツマンライク」ほか、「非オプティマス」「逆ワシントン」−−書き下ろしを含む、無上の短編全5編を収録。【著者略歴】伊坂幸太郎(いさか・こうたろう)1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、「死神の精度」で第57回日本推理作家協会賞(短編部門)、08年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞・第21回山本周五郎賞を受賞。他の著書に『重力ピエロ』『終末のフール』『残り全部バケーション』『クジラアタマの王様』『ペッパーズ・ゴースト』、阿部和重氏との合作『キャプテンサンダーボルト』などがある。