岩波講座世界歴史 22
冷戦と脱植民地化 20世紀後半 1
- 荒川正晴/〔ほか〕編集委員
- 木畑洋一/責任編集 中野聡/責任編集
出版社名 | 岩波書店 |
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出版年月 | 2023年7月 |
ISBNコード |
978-4-00-011432-5
(4-00-011432-8) |
税込価格 | 3,520円 |
頁数・縦 | 302P 22cm |
シリーズ名 | 岩波講座世界歴史 |
商品内容
要旨 |
世界大戦が終わり、連帯の力による解放の連鎖の夢は、旧植民地の人びとを鼓舞した。先進諸国の「長い平和」の傍ら、アジアでは朝鮮戦争やベトナム戦争という「熱戦」が続き、独立を成し遂げたアフリカ諸国も貧困や内戦による大量死に苦しんだ。一方、国連システムや地域統合によって国際協調も模索され続け、反戦・人権・環境保護を訴える若者の異議申し立ては、世代や国境を越えた連帯を生んでゆく。東欧やラテンアメリカなど様々な社会主義国の展開、中国のソ連型社会主義、イスラエル建国とパレスチナ問題の起源、植民地状態が続いたオセアニアや沖縄など地域の独自性にも焦点をあて、第三世界・周辺の視点から冷戦期を描き直す。 |
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目次 |
展望(自律と連帯―冷戦時代の熱い戦争を超えて) |
出版社・メーカーコメント
二三巻と併せて二〇世紀後半を扱う。本巻は国際関係・政治に焦点をあてる。体制選択を迫る冷戦と結びついた暴力は、脱植民地化を遂げた国々で熱戦や内戦を引き起こした。一方、グローバルな連帯を体現する国連システムが成立し、反戦運動、人権や環境への意識も広がった。第三世界・周辺の視点から冷戦期の光と闇を描く。