• 本

私説ドナルド・キーン

出版社名 文藝春秋
出版年月 2023年6月
ISBNコード 978-4-16-391711-5
4-16-391711-X
税込価格 2,310円
頁数・縦 285P 20cm

商品内容

要旨

なぜキーンは英語で書き、わたしに翻訳させたのか?「ドナルド・キーンが知りたければ、その作品と直に向きあうほかない」40年来の友人で、晩年の20年を翻訳者として伴走した著者による初の評伝と作品論。

目次

第1部 私説ドナルド・キーン(ドナルド・キーン小伝
私説ドナルド・キーン―異邦人の孤独)
第2部 日本文学者の原点(十七歳の「フローベール論」
二十代の「告白」―終戦直後に書かれた横山正克宛てキーン書簡を読む)
第3部 翻訳作法(ドナルド・キーンから学んだ翻訳作法―東洋大学での講演)
第4部 評伝を読む(晩年の「評伝」三作を読む―明治天皇、渡辺崋山、正岡子規)
エピローグ―キーンさんとの時間

出版社・メーカーコメント

ドナルド・キーンは生前、日本の新聞社・出版社の求めに応じて自伝を3冊刊行したが、まとまった評伝はこれまで書かれてこなかった。『日本文学史』をはじめ、長年のキーンの日本文学研究についての本格的な批評・研究もあまり見られないのではないか。数々の文学賞や文化勲章を受け、晩年に帰化してからは多くのメディアに登場したが、「学者ドナルド・キーンは、こうした受賞も含めて世間で持て囃されるか、あるいは無視されるか、そのどちらかの扱いしか受けてこなかったような気がする」と、40年来の友人で、『明治天皇』『日本人の戦争』などを翻訳した著者は指摘する。ドナルド・キーン生誕101年、ユーモアと本物の知性を兼ね備えた文人の生涯をたどり、その豊かな仕事に光をあてる1冊。【目 次】第一部 私説ドナルド・キーン ドナルド・キーン小伝  私説ドナルド・キーン−−異邦人の孤独 第二部 日本文学者の原点 十七歳の「フローベール論」  二十代の「告白」−−終戦直後に書かれた横山正克宛てキーン書簡を読む 第三部 翻訳作法 ドナルド・キーンから学んだ翻訳作法 第四部 評伝を読む 晩年の「評伝」三作を読む−−明治天皇、渡辺崋山、正岡子規  エピローグ キーンさんとの時間

著者紹介

角地 幸男 (カクチ ユキオ)  
1948年、東京・神田生れ。早稲田大学文学部仏文科卒。ジャパンタイムズ編集局勤務を経て、城西短期大学教授を務める。ドナルド・キーン氏の著作の翻訳者。2002年、『明治天皇』の訳業で、毎日出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)