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日韓友好・多文化共生への手がかり 過去に学び未来に向かう三つの形

日韓記者・市民セミナーブックレット 12

出版社名 社会評論社
出版年月 2023年6月
ISBNコード 978-4-7845-1164-8
4-7845-1164-4
税込価格 990円
頁数・縦 93P 21cm

商品内容

要旨

国や民族といった属性を取り払い、人間が一対一で向き合えば心を通わせることができる、―これは今回取り上げた一人の講師の実体験からうまれた言葉です。政治が膠着を続けても、人と人との交わりは途絶えることがなく、時に政治を超えて進みます。絶賛を博した在日二世の創作オペラ『ザ・ラストクイーン』、植民地支配の時代に朝鮮の風俗と文化を愛した浅川伯教・巧兄弟、豊かな文化交流を実現した朝鮮通信使に光を当て、日韓友好・多文化共生への手がかりを考えます。

目次

第1講 在日オペラ歌手が願う日韓関係
第2講 浅川伯教・巧兄弟への敬愛と感謝
第3講 川越唐人揃いパレード18年間の取り組み―朝鮮通信使の精神を現代に継承

著者紹介

田 月仙 (チョン ウォルソン)  
東京都生まれ。在日コリアン二世の声楽家。世界の舞台におけるオペラやコンサートで活躍。その「祈り」とも言われる独特な歌のスタイルは「魂をゆさぶる歌声」と高く評価されている。在米コリアンが作った歌曲「高麗山河わが愛」はオリジナル曲として根強い人気を誇る。2015年、創作オペラ「ザ・ラストクイーン 朝鮮王朝最後の皇太子妃」を発表。ヒロインの生涯を演じ絶賛を博した。作家・音楽研究者として著書も多い
河 正雄 (ハ ジョンウン)  
1939年、現東大阪市生まれの在日二世。在日韓国・朝鮮人画家の作品を初めて韓国側に紹介し広く認識させたことで知られる。韓国と日本の美術館に数多くの作品を寄贈。光州市立美術館名誉館長。韓国・日本の文化活動や朝鮮人徴用犠牲者の慰霊などその活動は多岐にわたり、韓国宝冠文化勲章(2012年)、山梨県北杜市市民栄誉賞(2019年)など受賞も多い。清里に移り住み、浅川伯教・巧兄弟の功績の周知と顕彰に尽力し、資料館建設と顕彰碑の建立を推し進めた。私塾・清里銀河塾塾長
江藤 善章 (エトウ ヨシアキ)  
1949年北九州市戸畑区生まれ。埼玉県で高校教師として社会科教育に携わった。差別撤廃に取り組む一方、生徒とともに埼玉‐朝鮮の歴史を調査。そのかたわら朝鮮通信使の足跡を辿り、退職後に国立木浦大学に留学。全羅道地域を踏査研究した。著書に『こんなにも深い埼玉と韓国・朝鮮の歴史』(共著・新幹社選書)、『何があったのか?フィリピン・日本占領下』(新読書社)川越唐人揃いパレード実行委員会代表。パンフルート奏者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)