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知識専門職としての教師 教授学的知識の国際比較研究に向けて

出版社名 明石書店
出版年月 2023年7月
ISBNコード 978-4-7503-5607-5
4-7503-5607-7
税込価格 4,950円
頁数・縦 244P 22cm

商品内容

要旨

21世紀の指導に、教師はどのような知識を必要とするのか。子どもたちのデジタル機器の使用を導き形成することにおいて、また、デジタル経験がもたらす教育的利益を最大化することにおいて、教師は重要な役割を担っている。教師は包摂的で平等な教育の担い手でもあり、社会を豊かにする要素として多様性の重要性を伝える大使でもある。これらの使命を果たすには、教師は指導と学習の専門家でなければならず、実践は、専門化された最新の知識体系に基づくものでなければならない。しかしこれを実現するには、21世紀の指導に必要な知識とスキルを深く理解する必要がある。これが、次回のOECD国際教員指導環境調査(TALIS)と新たに組み込まれる教員知識調査(TKS)評価モジュールがめざすものである。知識の専門職として各国の教師を調査することは、重要であると同時に困難な課題である。本書は教師の知識とその測定方法に関する最新情報を概括し、この困難な努力に貢献することをめざす。最先端の方法論と調査設計について論じ、知識とエビデンスに基づく実践を強化するために、研究、政策、実践に求められるものを明らかにする。

目次

要旨
第1章 知識専門職としての教師
第2章 教師の知識に関する国際的調査
第3章 21世紀の指導のためのテクノロジー関連の知識
第4章 多様性を増す教室における批判的指導
第5章 一般的教授知識とスキルの文脈的測定
第6章 一般的教授知識の学習機会
第7章 多次元適応型テストによる一般的教授知識の国際的評価
第8章 教師の知識に関する研究と政策課題

著者紹介

ウルファーツ,ハナー (ウルファーツ,ハナー)   Ulferts,Hannah
OECDのCERIのアナリストであり、「教師、指導、多面的な専門職性(Teachers、Teaching and Multidimensional Professionalism)」プロジェクトに携わる。以前は「効果的な学習のためのイノベーティブな教育法(Innovative Teaching for Effective Learning:ITEL)」プロジェクトのアナリストを務め、TKS質問紙の開発とTALIS調査への組み込みに取り組んだ。それ以前は、ベルリン自由大学の幼児教育学部で博士研究員兼講師、およびフンボルト大学とポツダム大学の研究員を務めた。幼児および初等教育に関する欧州の2つのプロジェクトと、ドイツの恵まれない家庭への早期支援プログラムに関する2つの評価研究に携わった。また、初等教育課程の生徒の読書意欲とコンピテンスに関する訥査も行った。ベルリン自由大学で心理学の博士号を取得。教師の知識、育児スタイル、仕事上の役割と人格形成、読書意欲とコンピテンス、幼児教育と保育の質、量、効果など、数多くのテーマで齢文を発表している。アプローチ方法も多様であり、系統的レビュー、メタ分析、スコーピングレビュー、評価紙や質問紙を利用する国際的、縦断的、横断的調査の(二次)分析などを行っている
西村 美由起 (ニシムラ ミユキ)  
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)