この夏の星を見る
出版社名 | KADOKAWA |
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出版年月 | 2023年6月 |
ISBNコード |
978-4-04-113216-6
(4-04-113216-9) |
税込価格 | 2,090円 |
頁数・縦 | 483P 20cm |
NetGalley 会員レビュー
おすすめ度 コロナ禍での生活、我慢ばかりで悔しい気持ちや悲しい気持ち、やり場の無いどうしようもないモヤモヤ。たくさんの気持ちを抱えながらも、そんな世の中ならではの出会いや発見に心が元気になっていく学生達の姿が、心に焼き付いて離れません。そしてラスト、私も心の奥底から熱いものが込み上げてきて、気付いたら涙が溢れていました。コロナ禍の中にも、キラキラして眩しい青春を見た気がします!私自身もコロナ禍直前に引っ越して、全く友人に会えない時期がありました。今もまだ遠くの友人には会えていません。でも、宇宙に比べたら全然近い!学生も大人も、いろんな人に読んでもらいたい作品だと思います!!
おすすめ度 2020年のコロナ禍で、茨城、東京、五島の中学生、高校生が星を通して繋がっていく物語。読んでいて、何度も胸が締めつけられたり、熱くなったりしました。コロナが落ち着いたら本番の青春がやってくるわけじゃない。コロナであってもなくても、中学生時代、高校生時代は本当にその時しかない。そのことをよく理解し、子ども達と同じように悔しい思いや怒りも抱えながら、絶妙な距離感で、「してあげてる」感を見せない綿引先生を始めとする大人達がかっこよかったです。コロナ禍で学校生活を送ってきたすべての中高生達に、「ここにあなた達の本があるよ!」って言いたいです。とてもとても大好きな作品でした。
おすすめ度 2020年、先が見えず誰もが不安と焦りを抱えて過ごしてきたコロナ禍。学校行事や大会などが中止になり、制限が多い学校生活を送る中高生の物語。コロナによって友達とぎくしゃくしてしまったり、思うように部活動ができなかったり・・・。しかし、スターキャッチコンテストを通して、それぞれの場所で暮らす学生たちが繋がっていき、自分たちの手で青春を作っていく姿に胸が震えました。『違う場所にいても、空は一つだから星は見られる』中々会えずにいる遠方に住む親友に想いを馳せながら、今日も空を見上げようと思います。学生さんをはじめ、コロナ禍を乗り越えてきたすべての人に読んでほしい一冊です。 上記レビューの提供元:NetGalley(株式会社メディアドゥ) NetGalleyとは、本を応援するWEBサイトです。 |
書店レビュー
総合おすすめ度:
全1件
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この夏の星を見る
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おすすめ度
- ほんのいえ宮脇書店越谷店 (埼玉県越谷市)
夏休みイチオシ、定番の青春物語の名作になりそうな一冊。離れた場所に暮らす中高生が天文というひとつの興味に向かって進んでいく。青春真っ盛りの生き生きとした会話が、物語をいっそうにまぶしく感じさせる。感受性に満ちあふれた人生のきらめく季節を思いっきり生きている。コロナ禍で失ったものは大き過ぎるが、それでもささやかな光や喜びを求める前向きな気持ちにさせてくれた。読書の力を実感させてくれる本に出会えた。
(2023年7月11日)
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おすすめ度
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商品内容
要旨 |
離れていても、空はひとつ。全国の中高生たちは天文活動を通じてつながっていく。2020年春、コロナ禍で登校や部活動が次々と制限される中、牛国の中高生は複雑な思いを抱えていた。茨城県の高校二年生、亜紗。渋谷区の中学一年生、真宙。長崎県五島列島の旅館の娘、円華。それぞれに天文活動に出会った生徒たちは、オンライン会議を駆使して、全国でつながっていく。望遠鏡で星をつかまえるスピードを競う「スターキャッチコンテスト」開催の次に彼らが狙うのは―。 |
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出版社・メーカーコメント
この物語は、あなたの宝物になる。
亜紗は茨城県立砂浦第三高校の二年生。顧問の綿引先生のもと、天文部で活動している。コロナ禍で部活動が次々と制限され、楽しみにしていた合宿も中止になる中、望遠鏡で星を捉えるスピードを競う「スターキャッチコンテスト」も今年は開催できないだろうと悩んでいた。真宙(まひろ)は渋谷区立ひばり森中学の一年生。27人しかいない新入生のうち、唯一の男子であることにショックを受け、「長引け、コロナ」と日々念じている。円華(まどか)は長崎県五島列島の旅館の娘。高校三年生で、吹奏楽部。旅館に他県からのお客が泊っていることで親友から距離を置かれ、やりきれない思いを抱えている時に、クラスメイトに天文台に誘われる――。 コロナ禍による休校や緊急事態宣言、これまで誰も経験したことのない事態の中で大人たち以上に複雑な思いを抱える中高生たち。しかしコロナ禍ならではの出会いもあった。リモート会議を駆使して、全国で繋がっていく天文部の生徒たち。スターキャッチコンテストの次に彼らが狙うのは――。 哀しさ、優しさ、あたたかさ。人間の感情のすべてがここにある。