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古事記に秘められた聖地・神社の謎 八百万の神々と日本誕生の舞台裏

出版社名 ウェッジ
出版年月 2023年7月
ISBNコード 978-4-86310-266-8
4-86310-266-6
税込価格 1,430円
頁数・縦 239P 18cm

商品内容

要旨

高千穂神社、諏訪大社、出雲大社、鵜戸神宮…『古事記』に登場する幽玄な聖地へと足を運ぶと神代で活躍した神々の息吹に触れることができる。そして神代が遠い昔のことではなくいまが神代であることすら実感させられる。編纂者・太安万侶没後1300年のいま、個性豊かな神々の舞台と古代天皇の足跡を探訪する!

目次

第1章 神話を歩く1(日本神話の原郷 高天原―伝承地が語る幻想のミソロジー
日本列島の神話的中心オノゴロ嶋と淡路島―国生み神話の深層を探る
深掘り古事記(1)『古事記』成立年の謎)
第2章 神話を歩く2(神話の国の遺産 出雲―古社と遺跡が誘う豊潤な神話世界
国譲り神話の深層 諏訪―タケミナカタに映る出雲と信州の絆
神々の里 高千穂と日向―神話と歴史が紡ぐ天孫降臨の聖地
日向神話の真実 海宮から高千穂宮へ―南九州に眠る神々の都と墓
深掘り古事記(2)常世国とはどこか)
第3章 古代天皇の足跡1(伝説か、史実か 九州の神武天皇―消された初代天皇の実像とは
英雄の原像 神武東征の旅―ルートから浮かび上がる伝承の深層
重なり合う聖地 三輪山と出雲―オオモノヌシとオオクニヌシのアンサンブル
深掘り古事記(3)『古事記』と伊勢神宮の謎
第4章 古代天皇の足跡2(悲劇の英雄伝説 ヤマトタケルと東国―東日本に点在する伝承地を読み解く
伝説と史実の狭間 神功皇后と九州・新羅―壮大な遠征伝説の陰影をたどる一言主神の残影 雄略天皇と長谷・葛城―ヤマト王権確立を証言する古社・遺跡
深掘り古事記(4)「天香山」はなぜ低山なのか)

出版社・メーカーコメント

☆太安万侶没後1300年! ゆかりの神社から浮かび上がる『古事記』の謎 大好評『日本書紀に秘められた古社寺の謎』待望の姉妹版登場!日本の神話・文化・歴史の源泉となっている『古事記』。そこには神話・伝説の舞台として、日本のさまざまな土地が登場する。その記述は必ずしも史実に則ったものとは考えられていないが、日本各地に点在する『古事記』神話・伝説の伝承地・故地とされている土地には、しばしば古い神社が鎮座し、古墳時代・弥生時代にさかのぼる古墳や遺跡が見つかっている場所も多い。つまり、それぞれの伝承地は、伝承地となるに足る理由と由緒をそれなりに有しているのだ。本書は『古事記』の編纂者である太安万侶が没後1300年を迎え注目されるなか『古事記』を読み解くうえでキーワードとなる地域や聖地を15ほどピックアップし、それぞれについてゆかりの神社や聖地・史跡を紹介するもの。<本書で取り上げる舞台>○高天原――日本各地に残る高天原伝承を探る(奈良の高天彦神社など)○オノコロ島――淡路島のイザナミ・イザナキ信仰について(伊弉諾神宮など)○黄泉国と黄泉比良坂――出雲に残る黄泉国伝承(揖夜神社、猪目洞窟、比婆山神社など)○天岩戸――日本各地の「天岩戸」とゆかりの古社(全国の天岩戸神社)○出雲――出雲神話ゆかりの古社・聖地(船通山、八重垣神社、出雲大社など)○諏訪――タケミナカタの逃避先(諏訪大社)○高千穂――天孫降臨の聖地(高千穂神社、霧島神宮など)○海神宮――海幸・山幸伝説の深層(青島、西都原古墳など)○神武東征――東征の足跡に残る古社(宮崎神宮、多家神社など)○三輪山――オオモノヌシと神祭りの謎(大神神社など)○ヤマトタケルと東国――東国に残るヤマトタケル伝承地とゆかりの神社について○神功皇后と九州――九州に残る古代天皇がらみの伝承地・古社について。また新羅征討についても○アメノヒボコの謎――渡来人系の神社について(出石神社など)○葛城――雄略天皇とヒトコトヌシの謎(葛城の古社)

著者紹介

三橋 健 (ミツハシ タケシ)  
1939年、石川県生まれ。神道学者。神道学博士。國學院大學文学部日本文学科を卒業。同大学院文学研究科神道学専攻博士課程を修了。1971年から74年までポルトガル共和国のコインブラ大学へ留学。帰国後、國學院大學講師、助教授を経て教授となる。1992年、「国内神名帳の研究」により國學院大學から神道学博士の称号を授与。定年退職後は「日本の神道文化研究会」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)